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遺伝

「統合失調症は遺伝する」
書店で手に取った本をぺらぺらしていたらちょうどそのページを開いてしまい頭に残った。
 統合失調症の親をもつ養子は、親に関わったことがないにも関わらず、統合失調症の親や親戚がいない養子は発症率1%ほどなのに対して、発症率が高いという内容だったと印象に残っている。
珍しく、その本を手に取った私と、図書館にないか探す私をみて、夫が、前置きとして「遺伝?大丈夫だよ」と言いつつ「買っちゃえば?」といってきた。
 本を買って満足して読まないことが多いわたしの性格を夫は理解している。それなのに今回は珍しい。
一旦私が留まった。
 でもやっぱり気になる。まずは統合失調症遺伝に関して、インターネットで調べた。
遺伝する研究結果が載っていた。家族のせい・環境のせいでもない。複雑な遺伝子からくるものであることも知った。
このサイトで統合失調症でみたとき、すっと頭に入ってきた。

親も私も、病気への理解が足りていなかった。
母は、暴れたあと薬を飲んで寝てばかりになる父をみて、薬をなんとか減らせるように医者に訴え、医者を変え、減らして調子が戻ったとし、家で療養させ、また父が暴れ、理解できず、警察沙汰、入院、薬の調整、そして落ち着いて家に帰り父が寝てるのが多くなるのをみるとまた薬は減らしてほしい、なるべく使ってほしくないの繰り返し。
治りかけのとき、寝るのが多くなるのは自然な現象だったんだ。


そして、私は改めて遺伝の怖さに怯えている。今まで考えもしなかった、考えるのを避けていたけどもしかしたら私も統合失調症の可能性がある……?その発症要因はあるということ。それと、私の子どもは。

 父を統合失調症に持つから、結婚するのは困難だろうと腹をくくっていた。できないだろう、しなくても良いだろうと思っていた。
だからこそ現、夫と付き合って一年くらいたった頃、父が統合失調症であることを意を決して打ち明けた。
 夫は「(私)は(私)でしょ?親は関係ないよ」と受け入れてくれた。本当にリスクを考えられてるのか、幼稚で知らないだけではないかとは客観的に考えたが、幾度も別れる機会があったにも関わらず離れていかなかった夫。
結婚すると決めてから夫から相手の親にも伝わるよう私から念押しし、伝えた・伝わったと確認をとった上で顔合わせをし、同意の上入籍した。
ほんとに、顔合わせのときお義父さんは優しかった。病気を知った上で、父の体調に気を遣い声をかけてくれた。こんな風に受け入れられるのは驚愕だったとともにおこがましいが感心した。

話が逸れてしまった。夫が聞いてたなら即座に本題に戻すのだろう。

やはり子どもへの影響が気になった私は再び書店に足を運び、本を購入した。

夫が研修で数日丸々自分の時間があるのでその間に読了したいと思う。
またここから得た知見を書こうとおもう。

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