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#縄文時代

日本という、このすばらしい国 その5

日本という、このすばらしい国 その5

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

縄文社会が過飽和して相転移した1万年以上も、争いごとのない平和で穏やかな時代が続いた縄文時代も、晩期(紀元前2,900年~)には、波乱の時代を迎えます。人口減少と中国大陸からの大量難民(渡来人)の発生です。ちなみに縄文時代の人口推移は、国立民族学博物館の小山修三教授のシミュレーションデータや、鬼頭宏氏の(「明治以前の地域人口」上智経済論集第41巻1/2号)によ

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日本という、このすばらしい国 その7

日本という、このすばらしい国 その7

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

日本列島に漂着した難民を、縄文社会が受け入れた弥生時代は紀元前1,000年~500年ぐらいから始まり、紀元後300年の古墳時代を迎えるまでの800年~1,300年間続いたといわれています。弥生時代は、縄文時代に比べれば1/10のぐらいの歴史にすぎません。その1/10ぐらいの歴史しか持たない弥生時代に発生した事柄は、縄文時代に発生した事柄の比ではなかったようです

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日本という、このすばらしい国 その8

日本という、このすばらしい国 その8

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

弥生時代になると、日本列島に争いごとが多発した弥生時代の遺跡からは、あきらかに弓矢のヤジリなどで傷つけられたと見られる頭蓋骨が数多く出土されています。私は、先のパローレでの連載でも、たびたび「農業社会は、建設土木工業社会」であると記述してきました。湿地帯などを開墾して水田を造成するためには、何らかの測量技術が必要になります。灌漑工事も土木工事も必要になります。

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日本という、このすばらしい国 その10

日本という、このすばらしい国 その10

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

我が国への漢字の伝来が意味するもの漢字が我が国に伝来したのは、古事記の応神記に記述されている文言を根拠とするならば、西暦283年とされています。また、西暦57年に倭奴国が後漢の光武帝に朝賀したときに、倭奴国の使者が、光武帝に上表文を口上しています。上表文を口上した倭奴国の使者が漢字の読み書きが出来ないとは、とうてい思えません。我が国にあまねく漢字が普及した頃は

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