【Impression of reading】全米トップ営業マンに学ぶポジティブ思考(ジェフリー・ギトマー 2010)

IBM、コカコーラ、ヒルトンホテル、ファイナンシャルタイムズ等を顧客にし、自著コラムは世界95以上のビジネス紙に掲載され世界中で営業やCSに関するセミナー活動を展開するジェフリー・ギトマーによるポジティブ思考に関する書籍。皆さんは『Factfullness』を読まれたことがあるだろうか?
人々の生存本能にネガティブに訴えかけること程経済効果があることは言うまでもないが、ポジティブ思考とはまさにその逆をいく考え方である。人は普通にしていればネガティブに考えるように本能がインプットされているため、中々ポジティブになることは難しいが、この著書の中ではいかにポジティブ思考が我々にとって有益なものであるか、且つポジティブ思考を手に入れるためには思考するだけではなく、行動することが大事であると言われている。人の思考をアップデートするにはそれなりの努力が必要なのである。また「日常の中でニュースを見る時間」を徹底的に批判しており、「血が流れればトップニュースになる」という情報提供哲学を挙げ、ニュースのネガティブ思考の伝染による我々生活に及ぼす悪影響を分析している。学んだことについて話したり、学んだことを元に行動することが、最も有意義な時間の使い方であると説く。またポジティブ思考で思考し行動し稼いだ金をなんのために使うかの目的も大事であると言われている。その目的がなんのためであるのかも重要なのである。書籍全体を通し、自分自身を知る、思考パターンを知る、行動に起こし、ポジティブな考え方の身につけ方、そしてポジティブな考え方を達成するための秘訣が詰まっている。ネガティブ思考は非生産的で非経済的、精神的にも害のある存在であり、ポジティブ思考こそ、人が最も得るべき考え方なのである。人間は本能的にネガティブ思考をしてしまう生き者なので、一度はぜひ手に取って頂きたい一冊である。

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