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【長編小説】「青く、きらめく」

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大学の演劇サークルで出会った、カケル、マリ、美晴。三人の視点で描いた、恋愛青春小説。
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2019年9月の記事一覧

【連載小説】「青く、きらめく」Vol.25 第四章 風の章、再び

「全く、マリには言えねえな」  蔵之助が、ぐいっとバーボンのグラスを傾けながらこぼす。 「…

清水愛
4年前
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【連載小説】「青く、きらめく」Vol.26第五章 波の章

五、波の章  タラップを降り立って、最初に思ったのが、カケルに会いたい、だった。会いたい…

清水愛
4年前
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【連載小説】「青く、きらめく」Vol.27 第五章 波の章

 不信という感情は、言葉にしなくてもおのずと相手に伝わってしまうのだろう。  アメリカか…

清水愛
4年前
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【連載小説】「青く、きらめく」Vol.28 第五章 波の章

 家に帰って自分の部屋のベッドに座ると、マリは急いで台本を開いた。そして、何度か深く呼吸…

清水愛
4年前
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【連載小説】「青く、きらめく」Vol.29 第五章 波の章

 きっと、カケルなら普通に答えるだろう。心のどこかでは、そう思っていた。でも、実際そう言…

清水愛
4年前
7

【連載小説】「青く、きらめく」Vol.30 第五章 波の章

 それからしばらくの間、マリは部活に顔を出すことができなかった。  カケルと、あんなこと…

清水愛
4年前
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【連載小説】「青く、きらめく」Vol.31 第五章 波の章

 学内の木立が、冬じたくを始めている。マリは、色づき始めたイチョウの木のてっぺんを見上げた。涙が目の奥に吸いこまれていくように、と願いながら。 「おい、おいってば」  ふいに声をかけられて立ち止まる。  そこに、カケルが立っていた。なつかしさと恋しさで、思わずかけ寄って抱きつきたい衝動にかられた。カケルは、二歩、三歩と歩んでマリの前まで来た。  何と切り出していいのか、言葉を探しているようだった。この間の傷ついた表情、とまではいかないまでも、そこには傷つくのを恐れているような

【連載小説】「青く、きらめく」Vol.32 第六章 風花の章

  六、風花の章 「分かんねぇよなぁ、女って」  よく行く居酒屋でビールをあおると、カケ…

清水愛
4年前
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【連載小説】「青く、きらめく」Vol.33 第六章 風花の章

   ***  弟からの留守電が入っていたのは、昨夜遅くだった。第一声は、 「母ちゃん、…

清水愛
4年前
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【連載小説】「青く、きらめく」Vol.34 第六章 風花の章

 鼻がちぎれそうな風の中で、美晴は形にならないその想いを抱きしめる。そこには空っぽな自分…

清水愛
4年前
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