評価と理解の違い

子どもの頃、よく「絵が上手だから絵を描く仕事に着いたら?」と言われた。

だが私には、絵が上手だから絵を描く仕事につく、ということの関連性が理解できず、絵描きになろうとは思えなかった。

だって、絵が上手な人はごまんといるし、絵が上手というだけでその仕事を選んだとしたら、そのなかで自分が何者かを見失い路頭に迷う未来しか見えないのだから。

今は、

あなたに伝えたいことがあるのだとすれば、絵で表現して伝えるという方法がある。そのためには、絵の技術も必要だ。

と言われたことで、俄然やる気が起こってきた。絵の技術もつけなければと素直に思える。

いったい何が違うのか。

それは根本をどこまで見ているかということだと思う。

私自身は絵を褒められたいのではなく、絵を通して自分の発信するメッセージを理解してもらうとうことが大事であって、更にそのことを理解し後押ししてもらえているということが力づけになっている。

それは、絵が評価されたというのではなく、私自身が理解してもらえているという喜びなのだ。

評価に対して順応していくのは、とてもしんどい行為である。

でも、理解されるということは、どこまで深く安心感がある事柄である。

この違いを理解できる人は、きっととても少ない。

だからこそ、とても重要なことだと私は思っているし、自分が伝えたいことの一つなのだと思う。

以前コーチングスクールで、人を動かすには、評価よりも承認をと習った。

でも、承認よりも理解の方がはるかに本質に迫っている。

とても大事なことだと思う。



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