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絵本に学ぶ、ストーリーをシンプルに伝える方法

今日はnoteを書く上で知っておきたい、魅力的なストーリーについて、天才的なある物語の例を使って綴っていきます。

こんな人にオススメ
・これからnoteを書く人
・言葉や物語、シナリオに興味がある人
・自分のストーリーを魅力的に表現したい人

■noteはストーリーとの相性ばつぐん

まず、皆さんご存知の通り、noteというプラットフォームは、ごくごく個人的なエピソードをストーリーとして共有するのに非常に適しています。

上記のように、個人的なエピソードが多くの人に読まれ、共感の嵐を呼んでいますよね。
私も読んで感動しました。なんなら泣いて目が赤くなりました( ; ; )

しかし、その理由を考えていくと、面白さ=単にエピソードの強さに帰結していません。伝え方、ストーリーの組み立て方、そこから何を主張したいのか、、、

それらの要素によって、面白く調理されているのです。

それでは、どのようにストーリーを組み立てると面白いと感じるのでしょうか。

■原点にして頂点✍️実は絵本ってすごい

答えは1つではないです。

ただ、ストーリーの組み立てにおいて、シンプルで明瞭な例として絵本を参考にするのはアリだと思います。いや、かなりオススメできます!!

は、絵本だと!?
俺たちいくつだと思ってんのかよ。なめんてんのかぁ😡(メンチ)

なんていう、そこのあなた!

絵本ってめちゃくちゃすごいんですよ!!

幼稚園児にもわかりやすく、そして学びを与える絵本には、魅力的なストーリーの組み立て方の基本が詰まっているといえます☺️

✔︎わかりやすさ
✔︎テーマ性

という点において、絵本の右に出るものはいません。絵本は原点にして最強なのです!

凝ったものを書かなきゃ!と思う人ほど参考にして欲しいです!

その中でも、今回例としてあげるのはこちら💁‍♀️

🥬おおきなかぶ🥬

そう。 「うんとこしょ〜どっこいしょ〜」のフレーズでおなじみの『おおきなかぶ』

ただただ「カブを抜く」というだけの内容で、誰もが知っている物語となった『おおきなかぶ』です。

文章のほとんどが、「うんとこしょ〜どっこいしょ」「それでもカブは抜けません」で構成されるいたってシンプルな内容。それにも関わらず、国民皆が知っている超名作!!良く考えるとえ、すごくね?という物語です。

それでは、そのシンプルかつ魅力的なストーリーの秘密に迫っていきましょう。

■意外と知らない『おおきなかぶ』のテーマ

『おおきなかぶ』とは、ロシアの作家トルストイが書いた言わずと知れた名作絵本です。

知らないよ〜って人に向けて軽く内容を説明します。(いないと思うけど一応ね、一応)

昔々、おじいさんは畑にかぶの種を植えました。大きくなったかぶを、おじいさんは抜こうとしますが抜けません。そこで、おばあさん→孫→犬→猫と助けを読んで抜こうとしますが抜けません。最後、ねずみが加わり抜こうとした時、おおきなカブが抜けました。

という物語です。

さて、クイズ!
この物語はどんなことを伝えたいのでしょうか??

チックタックチックタック……チーン✨

「おおきなかぶ」が作品を通して伝えたいテーマは、ズバリ!

どんなに小さな力でも誰かの助けになる時がある。

ということです。

もちろん、「協力することの重要性」も間違ってはいません。だけどそれはまだ不十分といえます。

理由は2つ。
①協力者たちが呼ぶ人より非力な存在である。
②その順番。

①まず、もし協力することの重要性を伝えたいだけなら、どんどん協力者が小さく弱い動物達になっていく必要はないですよね??

困ったおじいさんは、近所に住む友達のミハイルでもボルチョフでもいっぱい呼んでしまえばいいのです。

それが、わざわざおばあさんに孫、犬、猫、ネズミと繋がっていくのは、この作品が「小さな力でも役に立つこと」を強調しているからだといえます。

②次に、その順番です。もしこれが逆だったらどうでしょう?

ねずみ→猫→犬→孫→おばあさん→おじいさんで、おじいさんが協力してかぶが抜けた場合、どう思うでしょうか?

私だったらこう思います。
いや、最初からおじいさんだったとしても
かぶ抜けたんじゃね?

力がだんだん強くなっていく順だとどうしても、その人が強いだけでは?となってしまいがちです。

そうではなく、力がだんだん弱くなってく順で、ネズミが協力して抜いたということが重要です。

それによって、全員が最後まで全力でカブを引っ張っていたこと、だからこそ、最後小さなプラスの力でかぶが抜けたという物語を強調できるのです。

こうやって詳しくみていくと、なんだか『おおきなかぶ』が感動的な話に思えてきました。笑

■「変わるもの」と「変わらないもの」でシンプルに伝える

さて、ここからが本題です!(いや、本題まで長っ😭)

ここまで『おおきなかぶ』のテーマについてお話しました。

ただ、ストーリーでテーマを適切に伝えるのってめちゃくちゃ難しいですよね!!

そこを『おおきなかぶ』はめちゃくちゃシンプルかつ分かりやすい方法で伝えています。

その方法は、「変わらないもの・こと」「変わるもの・こと」を意識して、テーマに関わらないことは出来るだけ変化をつけないということです。

詳しく説明しますね。

『おおきなかぶ』ではメインのセリフ「うんとこしょ〜どっこいしょ〜それでもかぶはぬけません」を何度も何度も繰り返します。そして、抜けないと新しい誰かを呼ぶというやり方も変わりません。これが変わらないもの・ことです。

しかし、ラストにはネズミが加わったことで「うんとこしょ〜どっこいしょ〜 あ!とうとうかぶが抜けました」に変化をします。これが変わるものです。

変わらないもの・こと
・おおきなかぶをぬくという行為と目標
・抜けないと協力者を1人(匹)呼ぶシステム
・→協力者がきたらかぶを抜くことにトライ
・うんとこしょ〜どっこいしょ〜というセリフ
変わるもの・こと
・呼んでくる協力者(段々力が弱くなる)
・全然ぬけなかったかぶが抜けるということ

こうやってみると、変わらないもの・ことが多くて、変わったもの・ことは少ないですよね。

しかし、その変わったもの・ことは全てテーマにかかっています。

この作品の中で一番の大きな変化、それは「かぶが抜けた」ということです。そして、なぜ抜けたのか。その理由は、そう。ネズミが協力したからです。この、唯一変化した2つの要素が

どんなに小さな力でも誰かの助けになる時がある。

というテーマを導いているのです。

■まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

『おおきなかぶ』のストーリー、シンプルだけども実はとっても奥が深いですよね〜🤭

とはいえ、『おおきなかぶ』の手法である「テーマに関わらないことは出来るだけ変化をつけない」というのを、実際のエピソードかつテーマから考えるとなると、なかなか大変ですよね。

ですので、 noteで自身のエピソードを書く際

①描きたいストーリーの中で変わらなかった点、変わった点を整理
②どうして変わったのか、その理由を言語化
→これをテーマにする。

という手順で、テーマをストーリーに最適化させ、伝わりやすくしてみてはどうでしょうか!

そうすることで、伝えたいテーマがシンプルかつ明瞭に伝わるはずです☺️


少しでも参考になると嬉しいです🌼
絵本の良さが伝わるといいな〜

それでは☺︎


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