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曖 みいあ
2023年11月23日 19:52
「この肉…唐揚げって言ったか?焼くのも良いけど…油で揚げてあるの、めちゃくちゃウマいな!さすが、都会…!俺の好きな食べ物ランキングが、今…入れ替わった…!第1位、唐揚げ!!!」俺の正面に座るノヴァン大先生が、そう言って、嬉しそうに唐揚げを口に放り込んだ。たぶん今ので…もう、10個は平らげている。「うーん、俺は、肉なら…ハンバーグの方が好きだな!パンに挟んで、バー
2023年11月22日 19:29
「…勅令…放棄、か。」真っ白な短刀を、自身の左胸に刺したまま。ノヴァンが…静かに、つぶやいた。「ええ。勅令を叫ばずに…チカラを、使わせてもらいました。」ブレイズは、すでに短剣から手を離し。少し離れた所で、短剣が刺さったままのノヴァンを、じっと見つめる。そして…「ホワイトノーブルで勅令放棄ができるのは……隊長3人と、限られた部隊長のみです。あの日…アオバ君
2023年11月13日 05:32
ヨウの叫びが…風に乗って、ほのかに、空気にとけて。最強の2人がいる場所へ、流れてきた…その時。その叫びを、知ってか知らずか。2人の最強のうち、最初に動いたのは…「いきますよ。」ホワイトノーブル”最強”ヒュー・ブレイズだった。ーードガッ。ドガッドガッ!!10本以上の氷柱が…その大きさに見合わない、ものすごい回転とスピードで。一直線に…ブラックアビス”最強”
2023年11月9日 22:27
ーーードォォォォン!!凄まじい衝撃音と爆風が…2人の最強を、包み込み。周囲にも、伝わっていく。すぐ横にあったブラックアビスの本部は、その衝撃を受けて…窓ガラスは、全て吹き飛び。頑丈そうに見えたコンクリートの外壁も…今にも、崩れそうなほど、ガタガタと揺れ動いていた。「くっ。とにかくっ!僕たちは、ここを離れなければ…っ!」サクヤ隊長は、そう言って、俺の右腕を掴み。小
2023年11月9日 22:26
「あ〜もう!俺は、ちょっぴりすごいけど…別に”最強”だなんて、思ってないっての!まあ、確かにちょっぴりは、すごいんだけどな!」大先生は、色素の薄い、白っぽい髪をガシガシとかいて「歳上を舐めやがって…あいつら、後で絶対シメる。」言葉とは違って…いつものニヤニヤ顔で。右手で作った拳を、左の手のひらに、パンっと打ち付けた。「はぁっ。シメるのは…っ。勘弁してほしい、ですねっ
2023年11月3日 08:23
「もちろん、ヨウも一緒に。ここで死ぬくらいなら…ホワイトノーブルに、協力するよ。」アオ兄は、明るく大きな声で宣言する。「ア、アオ兄っ!」突然の流れに驚き。勝手に自分の名前も出されて、さらに困惑する。「なんでっ…。」平気で…何の罪もない人も殺せる。そんな組織に…さっきまで、怒っていたはずなのに。アオ兄は、本気で…?「ヨウ…。シゲ叔父さんのことはもちろん許せない。だけど
2023年11月3日 08:22
「話をしている間に、多少回復したでしょうが…。…ここまで、日が落ちている状態では。アオバ君も、もうそのチカラを…十分に発現することは、できないでしょう。」「…それは、お前も…同じだろう?」アオ兄は、負けじと言い返す。「残念ですが…私は少し、”特殊”、なんです。…陽が落ちても、さほどチカラは落ちません。」ブレイズ隊長の左腕が、”いつもと同じように”輝いて…「博識なアオバ
2023年11月3日 08:21
「くそッ!勅令するーーリュウマ、分け与えよッ!」叫ぶような、祈るような…そんな、アオ兄の勅令が、聞こえた。あっという間にドラゴンのリュウマが現れ、「バオオォ〜。」俺の周り一帯に、深緑色の炎を吐く。ーーー炎を受けた周囲の木々や植物は、勢いよく成長し。後ろから走って追いついてきたアオ兄と俺を、すっぽりと覆う、大きなドーム状の盾になった。ーードォンッ!!「くっ。」「って
2023年11月3日 08:19
「!?な、なんで…!?」信じられない、信じたくない人物が。木の陰から…ゆっくりと、その姿を現した。「…ヨウ君まで、来てしまいましたか。…これ以上、誰かを傷付けるのは、本意では…ないのですが。」困ったような声色で話す人物。その人物が、上品な仕草で指をパチンとならす。それが合図だったのか、彼の周りの地面に突き刺さっていた、”水色の”氷柱が、溶けて消えていった。その人は…
2023年10月29日 23:30
「だいたい…5時25分、ってとこか?」このゆるいカーブの先、森が少し開けた、広場のような空間があって。その中央に、ヒマリと約束した…例の、”大きな切り株”がある。天気は悪くないはずだが……ついさっき、ちょうどこの先から、”落雷のような音と、空に黄色の稲妻”が、見えたばかりだ。不思議と雨は降っていないが…山の天気は変わりやすい。これから雨が降るとしたら、きっと最悪な告白になって