あい

映画や本の感想だったり、考えたことならなんでも書いてます!

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最近の記事

「i」私はこの世界に存在している。

「i」(西加奈子 2016) 読んでいて興味深いところが多い作品だった。たくさんの目的論的思考が出てきて、自分の正直な気持ちを知る怖さだったり、残酷さを再認識できた。 ・境遇について まず読んでいて考えたのは人それぞれの境遇についてだった。知らないことは知らないし、同じ体験をしていないことには、その人の境遇や感情を完全に理解したことにはならない。同情はたんなる同情にしかならない。けれど相手の気持ちを想像することは可能であり、相手を想って想像することに意味が

    • チャーリーとチョコレート工場から考える「アノミー」

       社会学の用語「アノミー」について考えた際に、映画「チャーリーとチョコレート工場」(2005)を思い出した。  まず、アノミーとは、と調べると、「個人または集団相互の関係を規制していた社会的規範が弛緩または崩壊したときに生ずる混沌状態」と出てくる。これは社会学者のデュルケームが名付けた概念である。社会秩序が乱れ、無規制状態になることで、個人の行動に影響を与えるという考えである。これらはデュルケームの「自殺論」に出てくる概念であり、本来は社会の無秩序からくる人々の不安感や満た

      • 女性差別と平等の意義

         18世紀から19世紀にかけての女性参政権について、女性は性別的な差別を受けていることが明らかとなった出来事ともいえるのではないかと思う。それはつまり、女性は男性と同じ土俵に立つことを世間から拒まれたのである。女性は感情的で、ヒステリーを起こすという点において、社会や政治に参加させるのは非効率的だと当時は考えられていた。これらは、不平等であるという意味で、差別であるとされてきた。  しかし、同時期を舞台とした映画、タイタニック(1997)で、沈没するタイタニック号から脱出する

        • Little Women

          Little Women (Louisa, 1868) is one of the most famous books written in the 19th century. But I think many modern young people have not read it yet. The story is just like a diary but it is not boring. I think the most important thing in

        「i」私はこの世界に存在している。

          The Summary of Frankenstein

          Frankenstein (Shelley, 2005) is novel which genre is Science Fiction. The main character, Victor Frankenstein, created a human with his own hands. But the creation was so ugly visuals, so the creator run away from him with fearful. This c

          The Summary of Frankenstein

          The Summary of Attack on Titan

           Attack on Titan is a comic that was written by Hajime Isayama in 2009-2021. This story is not only about fighting with a titan, it has a magnificent story.  There are so many characters in this comic like the real world. For example, what

          The Summary of Attack on Titan

          家族関係における精神的しがらみ

          「母性」(湊かなえ 2015)を読んで、改めて「家族」とは、を考えさせられた。そこから家族というものの精神的しがらみについて考える。 『わたしのたった一つの望みは、母にやさしく触れてもらうことだった。』 ーあらすじー 「母性」には2人の語り手がいる。このひとつのストーリーの中に出てくる一家の母親と娘だ。その母親の母親に関する記述が多いため、語り手の母の方をルミ子と呼ばせてもらう。 最近の作品でないため、説明は不要かもしれないが、せっかくなので書いてみる。 ストーリーは

          家族関係における精神的しがらみ

          戦争と平和、そして人権について

          「われわれ人間は、戦いから逃れえないのか」について、私は戦争は終わらないのではないかと思う。というより、闘争や競争をすることそのものが、生き物の性質の一つなのではないか。   戦争を”暴力による支配”と称するならば、戦争の目的は支配であると言えるはずだ。そしてその支配は、戦争や奴隷だけでなく、身近な生活においても支配、被支配の関係として存在する。スケールを小さくしたとき、家族内にも支配、被支配の関係がある。例えば、性別役割分業の考えや世間の目から支配されている女性と、女性

          戦争と平和、そして人権について

          Frankenstein and Poor Things

            The 2024 movie “Poor Things“ was the best film I’ve ever seen. And I was so interested in the content, then I’ve gotten to research anything that I want to know. And I learned that this movie (this is a novel to be exact) was influenced b

          Frankenstein and Poor Things

          人工中絶に関する個人的見解

          人工中絶について。 私は母体の意志を尊重すべきだと思う。お腹の子供に罪はないけれど、生まれたいと思っているかもわからない。産みたいと思っていない親から産まれた子供は十分な愛情や教育を受けられない可能性が高い。特に愛情を受けて育たなかった子供の多くは自分の存在意義を見失ったり、将来的に精神が悪い方向に進む可能性が高い。その場合に親が養子に出してくれるかどうかもわからない。また出産自体にリスクが伴う。 お腹の子供の意志を聞くことが出来ないことと、出産による母親へ

          人工中絶に関する個人的見解

          Just Impressions of Poor Things 映画感想「哀れなるものたち」

          Poor Things makes me so delightful feelings because Bella is so freely woman and she thinks herself get freedom and makes her happy feelings or sometimes bad kind of experiences. But both emotions very important to live our own lives. I can

          Just Impressions of Poor Things 映画感想「哀れなるものたち」