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念願の沖縄移住の陰と陽。来て1週間でその洗礼を受ける女の物語。(中)

私は、某高級ホテルのクラブラウンジで働くことになった。

そこでは20代前半〜半ばの子たちが働いており、下の名前で呼び合うほど仲良さげだった。

ヘルプで来る男性たちも皆優しい。

また、ちょくちょくつまみ食いなんか出来たりして、食欲旺盛な私にとって良い環境だと感じた。
そして何より沖縄県民はみんな優しい!!!

リゾバ大成功だ!!!

私は実感した。

仕事は覚えるまでは沢山だけど、これなら頑張れそうだと思った。

しかも初日早々、ラウンジで働く人から飲み会に誘われた!!断る理由なんてない!!

仕事終わりに車に乗せてくれ、そこで今日休みの方と合流して居酒屋に移動した。

その乗り合わせをした女の子が癖アリだとのちに私は気づく、、、


20歳、新卒ブスギャル。ゴリゴリのカラコンを入れてハスキーボイスで
後部座席に並んで座っていた私には目もくれずひたすら楽しそうに話している。

私はなんとも言えない気まずさを感じていたが、気のせいだと思い込んだ。

居酒屋では、みんな仲間、タメ口でいこう的なノリになった。
私は思い切って


あい「○○○ちゃん20歳だっけ!?若いね!!」


と、様子見にテンション高めに話しかけてみた


ブスギャル「あ、はい」


彼女はそっけない口調で返答。

明らかに私のテンションは場違いで滑った感じで会話は終了。
この時点で私はもう彼女と話すことを完全に諦めた。

そこから妙にその飲み会で発言することに恐怖を感じて、初日で疲れているという理由で私は発言を完全に控えた。ただただニコニコするだけの置物へと化した。


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そして翌日、、、

私は彼女とペアで仕事になった。
これが勤務して2日目の出来事である。

基本的にバッシング(片付け)などは私が行い、例のブスギャルは裏でおしゃべりをしている。

そこまではまぁまぁ。。。新人の私は何も言えた立場ではない。許そう。

で、彼女はというとたまに顔出してドヤ顔でバッシング。
終いには私の隣でお客様が前を通るときに深々とお辞儀。私も彼女にならってお辞儀し、頭を上げると彼女はまだ深々とお辞儀しているではないか!

なんていうマウント!!!

そして常に私に対して冷たい口調。

締め作業時に至っては


ブスギャル「私今日みんなとお寿司食べに行く約束してて、急いでるんでコーヒーマシンの締めはとりあえず見ててください、明日教えるんで。」


と、ぶっきらぼうに答えて
慣れた手つきでコーヒーマシンの部品を外していく。
メモする隙もない。
急いでいるらしいので彼女の動きを止めてメモタイムを作るのも火に油を注ぐ行為だ、やめておこう。

ブスギャル「私もこれ2~3回やったら覚えたんで大丈夫ですよ」

私「私覚え悪いから不安です・・・」

と一応守りの回答を返すので精いっぱいだった。

とりあえずその日はそれで終わった。

1日中ピリついた空気の中仕事して私はぐったりだった。メンタルもズタボロ。


そして3日目。

またもやブスギャルと閉め作業。

例のコーヒーマシンの閉め作業を教えてもらうつもりで私は心構えをしていた。

20時にラウンジは閉店するのだがその少し前に

彼女は私に一声もなく仲良しの女の子が退勤したのと一緒にどこかへ行ったのを私は見逃さなかった。

まさか閉店時間になっても帰ってこないとか?閉め作業は私一人でやれってことなの?

でもそのまさかまさかだった。

LINEをみたら、一人で思い当たること全てやっておいてくださいと連絡が入っていた。

は???

でもやるしかないので一人バタバタとしながら閉め作業をしていた。

しばらく経って・・・同僚の男を連れてブスギャルが登場。

ブスギャル「コーヒーマシンは〇〇〇(男)さんに教えてもらってください。」

と言い放たれ、彼女はまたどこかへ消えた。

言われた通り私は彼にやり方を教えてもらい、途中で続きはブスギャルが教えるるのでまた聞いてくださいと言われた。

え!?

お前(男)必要あった?

私はなぜそのワンクッション置かれたのか理解不能だった。

そしてまたブスギャル参上。

ブスギャル「昨日きちんと教えたと思うのでやれますよね?」

は????

耳を疑った。寿司食いに行くから明日教えますって言ったのはお前だよな?どういうこと?

動揺しつつも、手順のはじめだけかろうじてメモ出来ていたのでそれをみながらやるも序盤でギブアップ。

あい「ここからやり方分からないので教えてください。」

ブスギャル「はぁ・・・」

わざとらしい溜息をついてブスギャルは一通り、それはそれは面倒くさそうに教えてくださった。

そのあからさまな態度に私は精神的に追い詰められていった。


もうやだ・・・・・・・


沖縄が嫌いになりそうだった。

沖縄が嫌いになる前に辞めたい。こんな思いをするために沖縄に来たのではない。

でも唯一の救いが彼女が神奈川出身ということ。

万が一沖縄の人だったら今までの沖縄の人は優しいという私統計が破壊され、よりショックを受けていただろう。

沖縄に来て関東の人にやられる私。しかも10個くらい年が離れている小童に。


っくっそう!!!!!!

こんなはずじゃなかった。。。。

彼女のおかげでスーパーハッピー充実沖縄ライフが見事に崩れ去ったのである。

これが沖縄で仕事をするということ。


来て1週間もたたずに私は現実を思い知らされたのであった。




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