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多様性のない組織はダメなのか?ダイバーシティについて考えてみた

「もしも、多様性のない組織だったら何がダメなのでしょうか?」

この前、社員研修の講師をやらされていた時にこんな質問に出くわして、回答に窮してしまった。

何故ならば僕も同じことを思っているからです。

仮に30代男性だけ、4人の組織があったらこのチームは、多様性のある組織に比べて劣るのか。

たぶん、劣らないどころかパフォーマンスは高いような気がする。マネージャーもある意味飼い慣らしやすいと思います(笑)

勿論、よく言われる画一的で、視点の広まらない議論になるかもしれないが、話が飛び散って纏まらないよりはずっと良いかもしれないです。

でも、10年後を考えると、40代男性5人のうち課長になる者もいるし、そのままの者もいるはず。たぶん微妙な関係になりそう、、、

恐らく、20年後を考えるともっと悲惨な事になるのはわかっているので、組織の「継続性」を考えて年齢はバラバラにした方が良さそうですね。ちなみにここでいう年齢は≒勤続年数ってところですかね。

では、こんな組織はどうだろうか?

20代、30代、40代、50代それぞれ男性1人ずつではどうでしょうか?これなら足りなくなったら若手を入れていけば良いから完璧です!

恐らく企業的にはこれで成り立っていると思います。では今、ダイバーシティの中心になっている「女性」という観点から考えてみたいと思います。

20代(男性)、30代(女性)、40代(男性)、50代(女性)

なんか、楽しそうになって来ましたね(笑)

たぶん組織に異性がいるだけでモチベーションは上がりそうだし、一方でちょっとしたセクハラとかもありそうですが、この辺はワイワイやっておくとして、これはこれで生産性高いと思います(笑)。

問題は「出産」というライフイベントが組織の「継続性」に大きな影響を与えるということです。

こればかりは、AIが発達した現代においても男性が代わることは出来ません。たぶんこの「出産」という話を除けば、今頃ダイバーシティという話すら無かったんじゃないかと思います。だって普通に同じルールで戦えますからね。

何せ、年功序列の世界なので、何となく年齢≒勤続年数という暗黙のルールがある以上、「出産」というライフイベントをこのルールの中で扱おうとすると、どうやったって上手くいかないんです。色んな意見があると思います。

だから「ダイバーシティ」という言葉を使って、今のルールに無理やり当てはめるんでは無くて、「勤続年数が長いから偉い」っていうルールを変えないとダメだと思います。

7割の経営者がダイバーシティ推進の重要性を理解するも、6割が「取り組まない」

アデコ調査より

そんなんだから、こんな調査結果になってしまうんです。

国はとにかく労働力人口の不足を補うために、女性や高齢者を積極的に労働参加させようとして、ダイバーシティを流行らせたくて仕方ないんでしょうが、わかりずらい言葉を使ってふわっと浸透させようとするんでは無くて、ちゃんとこの「出産」と労働の関係性を明確にしていくことが大事だと思います。

2023年6月2日に厚生労働省が発表した22年の合計特殊出生率は、1.26で過去最低でした。そして1年間に生まれた子供の数(出生数)は77万747人で、こちらも過去最少となっています。今の日本を「継続性」という視点で見たとき、危機的な状況にあると思います。

「もしも、「出産」のない組織だったら何がダメなのでしょうか?」

もちろん、個人の自由なので色んな選択をする方がいれば良いと思いますが、「出産」というライフイベントで遅れを取らないように、全力でを支えられる組織になればいいんだと思います。

皆さんの組織の評価制度では、産休・育休の方の評価が不当に低くなっていないでしょうか?多様性のある組織の第一歩はここからだと思います。

ちなみに昔は、みんな同じテレビ番組見て、日経新聞読んで、会社に来ていたから会議の議論は、画一的な話ばかりでした。しかし、今はスマホで個々の好きな情報を持っているので、性別や年齢に関係なくどんなメンバーの構成になろうと、十分に多様性のある組織だと思います。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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