「地方へ副業」と「地方から働く」は似て非なるもの
「地方に住んで東京の会社に働く」
それとも、
「東京に住んで地方の会社に働く」
うーん、似て非なるものか、、、
ここのところ良く「地方で副業しませんか?」という求人を見かけることが増えたけど、実際に働いている人はどう思っているのか、
地方副業をしたい理由の大半は「副収入を得たい」ということらしいです。もちろん地元に還元したいとか、地方創生に携わりたいといった意見もありますが、、、
地方自治体からすると関係人口を増やしたいから、積極的にワーケーション施設を作って副業人材を呼び込もうとしている。もちろん最終的には「移住」をして貰いたいのですが、そう簡単に出来るものではありません。
せっかく国の補助金を使って作ったワーケーション施設ですが、どこも閑古鳥が鳴いています。いつもの典型的な「ハコモノ」ってやつですね。
それともう一つ、「これって過疎化を助長するんじゃないのかな」って思っています。何せ地方には仕事がありません。個別に見ていけば東京にしかないスキルや経験をピンポイントで提供出来ることもあるかもしれない。
でも、マクロ的に見れば東京と地方の間で労働力の需給バランスをとっているのにすぎないので、履歴書の綺麗な「東京」「大企業」っていう人に仕事は流れていくと思います。所詮副業で出来ることは限られていて、現地の人と仕事の奪い合いになるのは目に見えています。
いくら地方は人口減少しているといっても、
人 > 仕事
の構図は変えようが無いのです。そこで、
「地方に住んで東京の会社に働く」
というのは、今の日本の事情を考えると「アリ」なんだと思います。今までは出来そうでなかなか上手くいかなかった形態でしたが、コロナをきっかけに一気に普及してきました。
この働き方には多くのメリットがあると思います。
そして、いわゆる「WORK IN LIFE」を実現できるということが大きいと思います。たぶん人間本来の生活の姿に近づけるという事です。
600万年前からあった狩猟時代も、そして農耕時代も生活のために働いていました。でも何処かで歯車が狂って来て、生活のために働きたい人も全員が一律のルールに縛られてしまって「仕事のために働く」ことが当たり前になってしまっていたのです。
産業革命が都市と地方、そして生活と仕事の歪みを作ってしまった、、、
地方の衰退はすでに30年以上前から叫ばれていますが、いまだに何の解決策も見出せず、少しづつ現実が襲って来ています。
もしかしたら「地方に住んで東京の会社に働く」ことが、これからの日本の働き方の当たり前の姿になっているのかもしれません。それと同時にこれが、地域再生の形になっていると嬉しいです。
地方から日本の未来を!(議員かっ(笑))
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。