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就職人気ランキングっていろいろあるけれど、結局どれを信じればいいの?

若干季節外れの話ですが、「就職人気ランキング」的なものがいろいろと出ていますよね。今頃就活生の皆さんはこのランキングを見ながら冬のインターンシップの行き先を考えている時期でしょうか?

就活が終わって内定式を間近に控えている皆さんは、これを見ながら「本当にこの会社で良かったのか」と答え合わせをしている頃かと思います。

ちなみに24年卒のランキングがどうなっているのかというと、

【東洋経済】
1位 伊藤忠商事
2位 日本生命保険
3位 大和証券グループ

【日本経済新聞】
文系1位 ニトリ
理系1位 ソニーグループ

【ダイヤモンド】
文系男子1位 伊藤忠商事
文系女子1位 伊藤忠商事
理系男子1位 伊藤忠商事
理系女子1位 森ビル

【朝日新聞】
1位 伊藤忠商事
2位 任天堂
3位 講談社


もちろん全部ではありませんが主要なところのランキングはこんな感じです(笑)。だいたいイメージと合っていますでしょうか?

そうなんです。何かがあります(笑)

こちらの調査は、どこもインターネット+就活イベントで集めたアンケートの集計結果でランキングするのですが、約8割ほどが就活イベントで回答されるんです。

ということは、このランキングに入る企業は「ほぼ」就活イベント出展企業ということになります。

そして、このランキングに入るためには、仮にトップ100圏内だとすると、少なくとも数十名の回答を集める必要があります。(10数名のところもあります笑)。

ちなみに、この就活イベントへの出展には1回あたり50〜200万円くらいの出展費用がかかります。

では、無名企業をこのランキングに入れるためにはいくら必要か?

たぶん一番気になるところかと思いますが、だいたい5回出展して、かつ元気で楽しそうに学生と戯れていれば大丈夫かと思います(笑)。

100万円×5回=500万円

こんなところでしょうか?優秀な人材獲得への投資としてはまずまずといったところですかね。

はい、そうなんです。各社の人気企業の「気持ち悪いバラツキ」はここにあります。企業がどこの就活イベントに「お金を掛けたか」という違いだけです。

ちなみに就職イベントの広告塔になるような有名企業は無料で招待されますので、有名企業になることは大事ですね(笑)。

そういえば本題の「どのランキングを信じればいいの?」の答えですが、日経新聞のアンケートの数が40,000人以上と他誌に比べて圧倒的に多いので、統計的には最も「有意」かも知れないといえます。もちろん、良いかどうかは本人次第ってところでしょうか。

では、最も「有意」な日経新聞のランキングトップ100に入るためには、先ほどの500万円の4倍くらいの2,000万円くらいが必要となります。そうなんです、それだけ出店企業数も多いし、出店費用の相場も高かったりします。

ということで、このランキングは「採用したい企業の課金ランキング」と読み替えるとスッキリすると思いますので、就活生の皆さんは、この程度に見ていただいて就職活動をしていただければと思います。

でも、「良い企業」の定義は人それぞれで、自分がこの会社に入って良かったって思える会社で働き続けられることが一番だと思います。

所詮、「たかが会社選び」です。自分の直感を信じて飛び込んで見て下さい!


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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