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魚が減ったのか、漁業者が減ったのか?日本で漁獲量が減り続けるのはなぜか

「サンマ1匹 298円」

うーん、どうにも手が届かない。。。ちょっと高過ぎませんか?

水産庁のデータだと、2010年のサンマ1kgあたり価格は81.6円だったのですが、昨年には600円を超えてしまいました。気がついたらどんだけ高級魚になったんだぁ、、、(笑)

日本の漁獲量は、今や1990年の約1/3の417万トン(2021年)にまで減少しています。何となく社会の授業では「水産資源が減って漁獲量が減少している」って感じにしか習いませんが、実は世界中ほとんどの国の漁獲量が増えているのです。

そうなんです。日本だけ魚が取れないのです。

まあ、確かに漁業の就業者は今や15万人を割り、ピーク時の1/5程になっています。富士通さんの社員数くらいですかね。新規に就業する人は1%程の1,500人くらいしかいないので、そりゃ減りますよねえ。

いろいろな環境団体とかが言うには「日本の漁獲量が減ったのは、地球温暖化に伴う海水温の上昇や海洋汚染」ってことらしいですが、減ってるのは日本「だけ」ですからねえ、、、

他にも、魚の獲りすぎや外国の漁船が日本に回遊する前に獲ってしまう、くじらが食べてしまう、マイワシの減少 、、、などいろいろなことが言われていますがきっとどれも正解だと思います。でも、やはりイマイチ日本だけ減っているという説明には説得力が欠けるような気がします。

あとは、漁業就業者の年齢が上がっているんですよね。特に65歳以上の方の割合が過去には10%ほどから、現在では40%にまで上昇していて、水産業も高齢化が進んでいるんですよ。

あっ、そう言えばこのパターンの流れだと、農業や地方の衰退と同じ「輸入」に負けたという話もありそうなんですが、水産業の場合は輸入も減っています、、、な、なんと、、

では、何が原因なのでしょうか?

「食の欧米化」

そうなんです。日本人の食卓の中心が、魚から肉にシフトしているんです。特にこの20年程で、、

家計の魚介類と肉類の支出割合(対食費)

   魚介類 肉類
2001 11.4%   8.4%
2013   8.7%   8.7%
2021   7.9% 10.5%

総務省 家計調査より

何と、2013年を境に日本人は魚食から肉食に変わってしまいました(笑)

魚ってたしかに「調理しづらい」「食べづらい」「価格が高い」ってイメージなので、なかなか家で調理出来ないですよね。生ゴミも出るし、、、

今や日本の平均年収も447万円と先進国では最低クラスとなり、家計を賄うために共働き世帯も7割程に増加して、そもそも調理する人も、時間も無いってのが現実かもしれません。

所得減少→共働き→魚の調理ができない→魚の消費量が減る→漁獲量が減る→漁業者が減る

そして、

魚が値上がり→肉を食べる→欧米かっ(笑)

これは、もしかして東京海洋大学教授で名誉博士の「さかなクン」にお願いするしか無さそうですね(笑)ギョギョッ!

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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