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一文の威力恐るべし

昨日発売の文藝春秋に芥川賞受賞作品が掲載されていたので、早速購入。

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受賞作は、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』です。
何せ書き出しの一文が凄い。

「推しが燃えた。」

推しがSNSで炎上したらしいです。大変です。この一文でどんどん物語に引き込まれていきます。止まらなくなるやつですね。

最初の一文の凄さで思い出すのは、川上未映子さん『夏物語』

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この作品を愛しすぎて本がすっかりボロボロになってしまいましたが、書き出しはこれ。

「その人が、どのくらいの貧乏だったかを知りたいときは、育った家の窓の数を尋ねるのがてっとりばやい。」

てっとりばやいって・・「えーどういうことですかー?」と言いながら読み進めるやつですね。

このテーマで書き出すと止まらない気がするので、最近読んだ中でもっともインパクトのあったやつを最後に。

文学界12月号掲載の、鴻池留衣さんの『わがままロマンサー』。
これは本気でやばいです。

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「妻の機嫌を治すために、男と寝ることになった。」

本屋で開いて、一文読んで、「えーー!」って言って、そのままレジへ。
一文の威力、恐るべし。


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