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「足るを知る」で悟りを開いた男!ブッダ史上最弱のバカ弟子・チューラパンタカとは?①

なあ、人間なら誰でも「しあわせになりたい」と思うやん?

自分もそうやろ?

わしだってそうやもん。


どうせ生まれたんやから、「しあわせになりたい」と思うわ、人間やもん。

「不幸は避けたい」と思うわな。

それは自然なことやわ。


ほんなら、「しあわせ」と「不幸」の違いって、どこから来ると思う?


多くの人が「しあわせになろう」とすると、

・より多くゲットすること

・より大きな成果を得ようとすること

・より沢山の知識や能力を身につけること

を、考えてしまうやん?


せやけど、それとは「真逆の発想」が必要だと、わしは思うねん!



それは……



「足りない」


と思うことをやめること


やねん!


そもそも人間の「不幸」ってのは、

「自分は足りない存在だ……」

と思い込んだ瞬間からはじまってんねん!


そっからは、もうジェットコースターのように、「しあわせ」とは逆方向へ人生は進んでいくんや。


対象はなんでもええんやで。

「お金が足りない……」

「身長が足りない……」

「かわいさが足りない……」

「偏差値が足りない……」

「実績が足りない……」

「知識が足りない……」

「恋人が足りない……」

「子どもが足りない……」


もう、あらゆる「足りない……」が、脳内を駆けめぐり出すんや!!

これが「不幸」のはじまりや!

その「足りない」ものをゲットするためにガムシャラに努力して、結局疲れとる。

このループから抜けられへんくなる。

それではアカンねん!!!


そういう人の人生は、だんだんと泥沼化してゆく。

終わらない「足りない……」の埋め合わせで、人生が終了するんや。

そんなのは、人の「しあわせ」とは違うと思うねん!


ここで必要なのは、逆転の発想や!

方法は、むっちゃ簡単やで?

「しあわせ」になりたいなら、この「足りない……」の連鎖を止めたったらええねん。


「そんなのムリやろ〜!」って思うわな?

「そんなこと簡単にできたら、今ごろみんな幸せになってるやろ!」って。


たしかにそうやな。

これをすんなりできる人間は少ない。

でも、それってなんでやと思う?

なんでほとんどの人間は、「足りない……」の連鎖を止められないんやと思う?


それはな……



みんな賢すぎんねん



つまりな、


バカになられへん


からやねん!



中途半端に賢い人間ほどな、ずっとこの「足りない……」に人生がとらわれて「しあわせ」に気づけへんねん。

そんなら、逆に振り切ったらええねん!

つまり、「な〜んも足りなくない」って思うことや。


そのために必要なのは、「賢さ」の反対。

「バカ」になることなんや!

バカに振りきってもうたら、この「足りない……」は消えてまうんや!


「そんなバカな!」って思うかもしれへんな。


でもな、これがぶっちゃけ「真実」やねん。

必要なのは、「足し算」やない。

「引き算」やねん。

それができるのは、バカになった瞬間やねん。

本気でバカになったら、自分の人生は一気に「しあわせモード」に突入するんやで?

ウソみたいやけど、マジな話や。

それがどういうことか、これから説明するから、まあ聞いといてや〜。

一生役立つ、大事な話やで!



自分、「バカと天才は紙一重」って言葉は、知ってるわな?


けど、紙一重どころか「バカと天才を両立させた」画期的なアニメが日本にはあるんや。



天才バカボンや

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(引用元:赤塚不二夫公式サイト これでいいのだ!!


「これでいいのだ!」にはじまり、「車は急にとまれない」など、数々の名言で知られるバカボンは、いわば国民的アニメやな。

わしも全然世代やないけど、なぜか知っとるわ。


ちょっと脱線するんやけど、

この「バカボン」って名前、実はある有名人からとってるって説があんねん。


誰やと思う?


聞いたら、びっくりするで?




シャカやねん

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いや、だから誰やねん!!


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こっちやな。


ここでは、「シャカはラッパーだった説」を提唱しとるんやけど、


そんなラッパー・釈迦の別名が、なんと……



薄伽梵(ばきゃぼん・ばかぼん)


だったらしいわ。



え?バカボンやん?



そうやねん!

意味は、「仏」とか「世尊」と同じで、いわゆるラッパー・釈迦への敬称らしいわ。

昔、「トリビアの泉」って番組で放送されて広まったらしいで。


まあ、この説はあくまで俗説で、公認ではないらしいけどな。

「天才バカボン」と「ラッパー・釈迦」の間には、意外なつながりがあるのかもしれへん。


そして!ここからが本題や!


この「天才バカボン」には、もう一人、ラッパー・釈迦にゆかりのあるキャラクターが登場するんや!

そのキャラが、今回のカギを握っとる!


さっそく紹介するで〜!



レレレのおじさんや〜!

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(引用元:赤塚不二夫公式サイト これでいいのだ!!


基本的に「おえかけですかー?レレレのレ〜」しか言わんおっちゃんや。

あとはず〜っと、町内をほうきで掃除しとる!

このおっちゃんのモデルが、実はシャカの弟子におったんや!


この「モデルとなった弟子」の話を、今日はしたいねん!


その弟子の名は……



チューラパンタカゆうねん!


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いや、それチューバッカやん!!!


チューラパンタカは、ラッパー・釈迦の弟子だった男やねん!

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(引用元:パンタカ兄弟/ 廣國山 稱名寺)

この人や。

このチューラパンタカさんもな、ずっとほうきで掃除しとったんや。

そんでもって、さとりをひらいたんや。



……え?


すごない?


ほうきで掃除しとっただけで、さとりってひらけてしまうものなん?

そんなん聞いたことないわ!!

チューラパンタカさん、絶対天才やん!!


と、思うやん?


実は逆やねん。



チューラパンタカさん、



めっちゃバカやったらしいで



それも、とびきりのバカや。

ラッパー・釈迦の弟子の中でも、ダントツのバカ。


せやから周囲も、「あいつにさとりはムリやろ〜」って思うてたらしいわ。

しかもチューラパンタカさん本人も、そう思ってあきらめてたらしいわ。


せやけど、ラッパー・釈迦だけは見捨てへんかった。


それどころか、


おまえ、(さとり)イケそうやん。



って思っとったらしいわ。


そんでもって、ほんまにチューラパンタカさんは、さとってもうた!

周りもめちゃめちゃビックリしてたらしいで。

ツイッターでもトレンド入りしたらしいわ。


なぜ、一番バカだったチューラパンタカさんは、さとれたんやと思う?

一番バカだったからやろうか?

ほんなら、なんで一番バカやと、さとれるんやろか?

そもそも、「さとり」ってなんなんやろか?


ここが分かれば「しあわせ」への道がひらけてくる!

一個ずつ、順番に説明していくで〜!



〜チューラパンタカ、弟子入りする〜


まずな、チューラパンタカさんには兄ちゃんがおったんや。

名前はマハーパンタカいうねん。

「パンタカ」ってのは、苗字なんやな。

せやからこれからは、チューラさんマハー兄ちゃんって呼ばせてもらうわ。


チューラさんは、生まれつきバカやったんやけど、このマハー兄ちゃんは、めちゃくちゃ賢かったらしいわ。

もう村でも評判の秀才やった。


そんでもってある日、マハー兄ちゃんはラッパー・釈迦のライブを観て衝撃をうけた。

そのまま勢いで弟子入りや!

それきり、マハー兄ちゃんは家には帰らへんかった。

いわゆる「出家」やな!


そこで困ったのは、弟のチューラさんや。


「うううう、兄ちゃんがいないと仕事ができないよおおお」


ひとりじゃ何にもでけへんチューラさんは、困り果ててマハー兄ちゃんにLINEした。

すると兄ちゃんから、


「お前もこっち来てラップすれば?」


と返事が来たんや!

これに喜んだチューラさんは、ラッパー・釈迦に弟子入りすることにした!


めでたしめでたし。





〜悲報。チューラさん、リリック覚えられず〜


しかし、残念なお知らせや。

チューラさん、バカすぎてリリックが覚えられへんかった。

3ヶ月間、ずっとラップ練習したんやけど、ついにワンフレーズも覚えられへんかった。

そんなことある??

ここまで酷いとは、正直だれも予想してへんかった。


マハー兄ちゃんは悩んだ末に、苦渋の決断を下すことになる。



「おまえ、やっぱ実家帰ったほうがいいかもな……」


実の兄から、見捨てられたも同然や。

チューラさんは泣いた。





〜そして運命は動きだす〜


チューラさんは、門のところでひとり、泣いとった。

もうマハー兄ちゃんのところへは戻られへん。

でも、実家に帰っても、足手まといになるだけや。


「どうしよう……。ぼくには、どこにも行くところがない……」


チューラさんは絶望した。

そして、頭の中には、いろんな言葉が駆け巡っとった。


「もしもぼくが、もう少し賢ければ……」

「兄さんがうらやましいなあ……」

「なんでぼくは、こんなにバカなんだろう……」

「生きてる意味、ないんじゃないか?」

「死んだほうが、いいんじゃないか?」

「このまま生きてても、なんにもいいこと無いじゃないか……」

「ぼくは何にもできない、生きてても意味がない……」

「生まれてこなければよかった……」

「もう消えたい……」



そこに、ある人が通りかかった。



それが、



ラッパー・釈迦や!

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「あれ、自分泣いとるやん!どうしたん?」


「あ……、え……!? しゃ、しゃしゃ、シャカさんっ!!!??」


「せやで!釈迦でーす☆」


チューラさんが驚くのも無理はない。

この時すでに、ラッパー・釈迦の周りにはたくさんの弟子がいた。

新米のチューラさんが、気軽に会えるような人ではなかったんや。


「い、いえ……なんでもないです……」

「隠さんでもええんやで?なんでも話してみい。大丈夫やから」


ラッパー・釈迦のやさしい雰囲気に安堵したチューラさんは、事情を説明したんや。


「なるほどなあ!そういうことなら、実家には帰らんでもええで!」

「ほんまですか!」

「その代わり、仕事をしてもらうわ」

「仕事ですか……」

「簡単な仕事やから安心しい!毎日、この門の前を、ほうきで掃除すること!それだけや!」

「ほうきで掃除するだけ……それならぼくにもできるかも」

「せやろ!そんでな、そのとき、このリリックをつぶやきながらやってや!」




『ちり払い あか除く』

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「ち、ちりはらい……?」

「『ちりはらい、あかのぞく』や!このリリックをずっとラップしながら掃除するんや!」

「あ、あかのぞく……」

「このリリックは、わしからお前さんへのプレゼントや!大切にするんやで!」

「あ、ありがとうございます!!!」


こうしてチューラさんの新しい生活がはじまった!


〜ただそれだけをやる日々〜


チューラさんは来る日も来る日も、門の前をほうきで掃きつづけたんや。

ラッパー・釈迦からもらったリリックも必ずラップしてた。


しかしチューラさんはバカなんや。

「ちりはらい」と言ったあと、「あかのぞく」が出てこない。

そのたびポケットからメモを取り出し、確認する。

そして「あかのぞく」と言うと、今度は「ちりはらい」を忘れてしまう。

またメモを見る。

こんな調子やった。



そんなチューラさんの様子を、遠くから見ていたマハー兄ちゃんは不思議がった。

「釈迦さんは、いったい何を考えているのか?」

「あのバカな弟が、あんな修行をしたところで、なんの意味もないだろうに……」


賢い頭でいろいろと考えてみたが、結局マハー兄ちゃんには、ラッパー・釈迦の意図を理解することはできなかったんや


そのまま月日は流れていった。




〜数年後〜


チューラさんは、相変わらずほうきで掃除をつづけていた。

「ちり払い あか除く ちり払い あか除く ちり払い あか除く……」

リリックも、ようやく覚えられたみたいやな!

「ちり払い あか除く ちり払い あか除く ちり払い あか除く……」


そのとき!

チューラさんの頭のなかに、唐突にある疑問が湧き上がったんや!!!



それはなんと……




後編へつづくぅ!!





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