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Kindleよりも紙が好き。

第6回、フランボワーズです。

家にいる時間が長くなり、自然と机に向かう時間が増えました。
不思議と学習意欲が湧いてきたので、最近はノートとペンがお友達です。
あれほど持っていたシャーペンと消しゴムが一切見当たらなく、代わりにボールペンがとてもあります。
(そういえば、大学でもシャーペン使ってなかった)

昔は、本に気に入った一節があると鉛筆で線を引いていました。
あの、紙と鉛筆が擦れる振動がとても心地よかったのを覚えています。

今回のお題はそんな本についてです。
いくつかの項目に分けて書きます。
ワクワクしている!(最長です。本当に長いよ。)
それでは最後までお楽しみください。


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人の本棚を見るのがとても好きです。
その人の思考の傾向や形成に至るまでの根底が見えるからです。
なので、人に本棚を見られるのは裸を見られるより羞恥心が駆りたてられます。
その反面、見て欲しいと思うのは承認欲求によるものなのでしょうね。
今回は大いに承認欲求を満たそうと思います。
ワクワク。ドキドキ。

〇〇な時に読む本は〇〇をすごく考えたのですが、ありすぎたので1つにします。

『女性らしさを纏いたい時に読む本』

RED 島本理生 著
ウエハースの椅子 江國香織 著

この2作とも不倫を題材にした恋愛小説です。
不倫とか恋愛とかは置いといて、彼女たちの言葉のしなやかさや強かさがとても好きです。
島本理生さんはその場の雰囲気や在るものやことを表現するのがとても上手なので、読んでいて映像が流れてきます。
江國香織さんは心象風景をそのまま言葉にしたような、甘美だけれども途轍もない寂しさを連れてくるようなそんな表現が多いです。
読み終えた後、ふと自分の仕草や言葉を見つめ直したくなります。
彼女たちのようにはなれないけれど、それぞれを謳歌しているその姿にとても憧れています。

人生観を変えた本

DEATH 「死」とは何か シェリー・ケーガン 著
嫌われる勇気 岸見一郎・古賀史健 著
幸せになる勇気 岸見一郎・古賀史健 著
生きる意味 アルフレッド・アドラー 著
BASIC BARISTA BOOK   澤田洋史 著
LATTE ART AND BARISTA STYLE   澤田洋史 著

人生観を変えたというより、私が今まで抱いていた疑問や混沌としていたものが腑に落ちました、この本たちを読んだことによって。

嫌われる勇気、幸せになる勇気、生きる意味はアルフレッド・アドラーの考えが元なので、どんなものを提唱しているのかを知った上で読むとより深く理解できると思います。(大学2年くらいまではユング派でした)
生きる意味では劣等・優越コンプレックス、性格形成や無意識化の行動の心理などを様々な症例を出して説明をしてくれてます。なので嫌われる勇気、幸せになる勇気を読んでから読むことをお勧めします。

DEATH  「死」とは何かはイエール大学の講義を基にした本なのですが、もし大学時代にこの講義があったなら受けたかった。そのくらい衝撃的だった。まず冒頭から宗教をぶった斬る。魂とは即ち何か。そして、様々な観点から「死」について論じていく。ずっと「死」を考えながら生きてきた私が、この本を読み理解し始めた時に初めて「死」という免れぬ事象を「生」の一環として受け入れられた。死という単語が頭の片隅にある人、ぜひ読んでほしい。

BASIC BARISTA BOOKとLATTE ART AND BARISTA STYLEは人生観を変えたというより、道を作ってくれたが正しい。ラテアートに魅せられて、この本を繰り返し読みながら毎日淹れてました。そこから自分にとってバリスタとは何か、なぜバリスタなのか、という自問自答の末の今なので初心に帰れる本です。

棺桶に入れたい本

モモ ミヒャエル・エンデ 著
人間失格 太宰治 著

モモに関しては私の本棚にあるものでお願いします。これは私のおじいちゃんが「次会うときまでに読んで感想文を書いておいで」と渡してくれた最後の本でした。死ぬ間際に、私の人生の軌跡を織り交ぜながら感想文を書くつもりなのでそれと一緒に入れてください。

人間失格は私のバイブルです、は言い過ぎなのですが、こんなにも生き方に不器用で愛を求めてて清々しいほどダメな人が生きていたという証拠のこの本がとても愛おしいです。何度も読んで、共感や憤りを感じてました。これまでの人生、そしてこれからの人生で何度も読み返します。私の人生を一緒に生きてくれる本です。なので、一緒に燃やしてください。

5冊選ぶならこの本

13歳のハローワーク 村上龍 著
愛の試み 福永武彦 著
モリー先生との火曜日 ミッチ・アルボム 著
ハッピーバースデー 青木和雄 著
ペルザー家虐待の連鎖 リチャード・ペルザー 著

この職業図鑑、一回は見たことあると思うんですけど大人になったからこそ眺めてみるとやけに安心します。ふと手に取る時って、今の職業に不安があるか、もしくは転職に悩んでいたりする時なのですが、すごく心が軽くなります。どんな職業についても否定的な言葉は一切なく、この社会にあっていいものだと書いてあるからです。13歳の時の誕生日プレゼントでしたが、ずっと持ってます。

愛の試みは大学の先生(人文学などを教えていて私はこの人の授業が苦痛だったけど、おしゃべりするのはとても好きだった)に授業に行けなくなった時にお薦めしてもらった本。孤独は人間の本質であり、愛はその反抗ゆえのものである。コアに気がつかないふりをして、側ばかり取り繕う私にはとても刺さった。迷走している時によく読み直します。

モリー先生との火曜日は実話です。そして、映画化もされている。ASL(筋萎縮性側索硬化症)に冒されたモリー先生との最後の授業が描かれている。授業内容は人生に関わる全ての事象について。でも、私はこの先生と生徒のやりとりの変化がとても眩しくて好きだった。人生を全うする時に最期には誰かにとってこの先生のような人になれたらと、密かな目標でもあります。

ハッピーバースデーは割と重いテーマなのに児童書です。自分とリンクしてしまう部分があるので読むのに勇気がいる本です。(児童虐待を題材に、そこから家族が再生していく物語で結果ハッピーエンドです)あたたかい物語ではあるのですが、それぞれの人たちが他者にトラウマを植え付けてるんですよね。なので、物語を楽しむというよりは、言葉の重さに注視しています。

ペルザー家虐待の連鎖はitと呼ばれた子の後を綴った本です。作者は被害者の弟。itと呼ばれた子は兄弟で唯一母から虐待を受けてきたデイヴの自伝になります。人にお薦め出来るような内容ではないですが、私にとってこの本は自制のためです。虐待とは何なのか、なぜそのような行動をとってしまうのか、そういったことをきちんと知りたいからです。いつか母になった時に自分が虐待をしてしまう可能性を、ゼロに近づけたいから。心理学的視点から読み解ける人ならぜひ。

詩集

茨木のり子氏詩集 茨木のり子 著
夜空はいつでも最高密度の青色だ 最果タヒ著
寺山修司少女詩集 寺山修司 著
すみれの花の砂糖づけ 江國香織 著

おすすめというか、私が持っている(持っていた)詩集です。それぞれの良さはあるのですが、前にも書いたことがあるように相性があると思うので。
私の好きな詩たちのタイトルだけ記載します。

言いたくない言葉 茨木のり子
めざめ 最果タヒ
海の起源に関する第一章 寺山修司
願い 江國香織

今読みたい本

消失 ポール・オースター
ギーターンジャリ ラビンドラナート・タゴール
月とコーヒー 吉田篤弘
コーヒーの人 大坊勝次 他
世界からコーヒーがなくなる前に ペトリ・レッパネン 他
完全自殺マニュアル 鶴見済
鈍感な世界に生きる 敏感な人たち イルセ・サン
人生脚本のすべて エリック・バーン
性と愛の交流分析 エリック・バーン
自助論 サミュエル・スマイルズ
FACT FULNESS    ハンス・ロスリング
Think Clearly    ロルフ・ドベリ


今読みたい本です。
友達からお薦めされたものや、ずっと気になってたものなど。
さらっと、ほしい本リストを貼っておきます。

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/CFDMHT9KALJW?ref_=wl_share

もし興味がある本があったら、この少し退屈な時間の暇つぶしにでも読んでみてください。そして、よかったら感想を聞かせてください。


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