留学で得たものとは何か?
お久しぶりです。
アヒルです。久しぶりすぎてnoteの書き方を忘れてしまいましたが、現況を報告がてら、またゾロゾロと思いついたことを記事にまとめてみようと思います。
現況報告が1番!ということで色々書きたいのですが、現在とは過去の積み重ね、未来とは現在の続きにある…ということで、自分にとって留学とは何だったのかについて書いてみようと思います。
僕は2年ほど前、英国の名門、Russell groupが1つ、University of Bristol に留学させていただいておりました。自分の意思で積極的に行ってやろうと思っていったというよりは、職場の偉い人から声をかけられてやむなく…という側面が大きかったので、全く消極的な留学でした。しかし行けと言われたからには行かねばならぬということで、TOEICのとの字も知らない身分のまま、がむしゃらに英語の勉強をスタートし、何とかIELTSのスコアと推薦状2通を手に入れ、どうにかして行ったのを覚えています。
英国での生活はたった一年ぽっきりだった上、半分はコロナと英国の大学のストライキに巻き込まれた悲惨なものでございました。とはいえ、学んだことがないわけではなく、ある程度の英語力と、追い詰められた時の爆発力?は身についたのだろうと思います。書かないといけないエッセイの量が凄まじかったので、日々図書館に通い詰め、大量に本を探してコピーし、一生懸命に勉強したのを覚えています。
僕の仕事は公共政策、もっと言うと政策立案に極めて近い立場の仕事をしているのですが、それに英国での勉強がどこまで役に立ったかは分かりません。とはいえ、政策形成はタイミングの世界です。かの悪名高い?AV新法があれだけの際どい内容でありながら、およそあり得ないスピード感で委員長提出で成立したように、政策とはタイミング、その裏には世間、政治、問題と大きく三つの流れが絡み合っています。英国で学んだ政策形成の基礎は、このいわゆるタイミングを掴む上では極めて役に立ちました。
とはいえ、じゃあこれは日本で学ばない内容であったのか?と言われると、どうも疑問符が付かざるを得ません。今どき、政策立案に関する日本語の本はいくらでもありますし、やはり現場百選ですから、机の上の勉強よりも実際に政策立案の現場で働いた方が学べることも多いという見方もあるでしょう。それでも留学に行ったことを僕は後悔していません。留学で1番大事なことを知れたからです。それは…
どこにも天国などない。という当たり前の理屈です。海外で上手くやれる人は、日本でも上手くやれます(断言)。逆に日本でうまくやれない人は海外でもうまくやれません。俗に日本でうまくやれない人が海外がうまく行き、日本を馬鹿にすることを出羽守というそうですが、そういう人たちは日本での生活がよほど悲惨だったか、海外の上澄みしか見てないと見るのが妥当でしょう。
イギリスはホームレス大国です。道を歩けば男女問わずホームレスが歩いており、小銭をせびってきます。格差は激しく、表には出さないものの、多様性を謳いながらも差別は厳然としてあります。イギリスは天国ではありません。日本と同じように。
だからこそ、海外留学に行って良かったと思っています。この世に天国がないと知ること、その覚悟を持つことが、1番学びが大きかったところでしょう。僕の人生に逃げ場はありません。これからも闘っていくだけです。
留学は覚悟の連続です。行くのにも覚悟が必要ですし、暮らしは必ずしも楽しくはないはずです。でもその過程こそが生きていく上で一番重要な覚悟を教えてくれるのでしょう。皆さんもぜひ留学、チャレンジしてくださいね。