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渡哲也追悼企画を開催します【集中レビュー】

 石原軍団の解散が発表された矢先、渡哲也が78歳で亡くなりました。

 そこで、モリコーネの例に倣い、追悼企画と称して主演作品から私の推す三本を集中的にレビューすることにしました。

 弟の渡瀬恒彦は本noteでも『大阪電撃作戦』を筆頭に何度か登場しましたが、渡哲也はまだ未登場でした。

 どうしても渡哲也となると映画よりも『大都会』『西部警察』『ゴリラ』と続いた石原軍団の刑事ドラマが先に来てしまうのです。

 しかし、渡哲也は日活で裕ちゃんと旭に次ぐスター候補としてキャリアをスタートさせ、日活らしい不良映画、松竹の文芸映画、石原プロの大作、東映の実録映画、果ては人間革命に至るまで、数は少ないながらも幅広く印象深いフィルモグラフィーを残しています。

 また、BL(当時は「やおい」や「お耽美」と呼んだ)の黎明期である昭和50年代には、『金パロ』と呼ばれるジャンルが一大勢力を誇っていました。

 即ち、当時『太陽にほえろ!』と『必殺シリーズ』金曜日に放送され、これが腐女子(まだそんな言葉さえなかった)の琴線に触れたのです。

 やおいの語源は七曲署が矢追町にあったからという説があるくらいです。そして、この『金パロ』に同じく石原軍団の手掛けた『大都会』や『西部警察』が内包されたのは当然の帰結でした。

 即ち、渡哲也はBLの歴史の源流に居るBL界のスーパースターなのです。このnoteとしては、氏の供養をしないわけにはいかないのです。

 週1本くらいのペースになると思います。どうぞお楽しみに。そして団長よ永遠に。

レビュー作品

『東京流れ者』

『仁義の墓場』

『やくざの墓場 くちなしの花』

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