志染 Shijimi

大阪在住。2017年なぜか急に詩を書く気になった。 ふとTwitterで見た「お題」が…

志染 Shijimi

大阪在住。2017年なぜか急に詩を書く気になった。 ふとTwitterで見た「お題」が気になり数ヶ月創り続けた記録。これらを詩と言って良いのか分からないし、どうしてこんなことが出来たか解らないけど、改めて見ると悪くないのもある。少し手直しもしたけど残しておこう。

記事一覧

令和元年にやりたいこと?

「なんやこの温度差は?」と4月30日の昼過ぎから感じ始めてるんやけど。新しい時代?めでたいやん、とは思う。 でもね。日常はそんなに変わらんよ。 やけに平成を懐古したり…

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『群青』

店にいた喫煙者は 彼だけだったから 一晩を経て残っている この煙香は彼のもの 昨夜着ていた群青色の シャツを抱きしめながら 彼のタバコの箱も こんな色だったと ふと思い…

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『我儘』

結局のところ 周囲の人より 少し我儘な人が 世の中を 動かして いるんだな #詩人の本懐 『我儘』 #詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『彩』

都会に紛れる 迷彩服が欲しい 誰にも見つからずに 生きていたい #アトリエ部展覧会 『彩』#詩 #現代詩 #自由詩 #poem

『曖昧』

眠っているのか 起きているのか 曖昧なままぼんやりと 午後が過ぎていた 最近やたらと 厭世的になる 明け方に何となく 塗ったネイルが 思っていたより銀色で 西陽に照らす…

『秋桜』

秋桜が咲くころ 空は急に高くなって 人々が爽やかだと言う 哀しい風に変わるから 冬が苦手な私は この花を見ると辛くなる #優しい言の葉 「秋桜」 #アトリエ部 #詩 #自由詩 #…

『扉』

電車で目立っていた 真っ赤なワンピースも 地下へ降りる階段で 躓きそうになった 12cmのハイヒールも ステージのあなたに 見つけて貰うための 精いっぱいの武装 いけないも…

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『夜明け』

始発の窓から見える景色 工場地帯の空が白くなり 逆光に映えるプラントが 摩天楼に見える錯覚の朝 #優しい言の葉 「夜明け」 #詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『懐かしい香りに誘われて』

秋の祭りが終わり 町の空気すべてが 二日酔いのような 静かな晴れた日に 樟脳の香りが漂う 年に二日だけ着る 濃い藍色の法被は 物干し竿に揺れて 洗った後も香りが そのま…

『錯覚』

いま生きていると 思っていることでさえ 錯覚ではないかと 感じるくらいに 風景が灰色で眠たい #詩人の本懐 「錯覚」#詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『幻影』

高層マンションから 遠くを見ると ビルが延々と 続いている筈なのに ずっとずっと端が 海のように感じて 水平線に見えるときがある #詩人の本懐 『幻影』#詩 #現代詩 #自由

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『宝物』

昔話の絵本には 宝箱の中に必ず 赤い珊瑚があった あれを思い浮かべると ノスタルジックというより 憂鬱な気持ちになるのは 何故だろう #詩人の本懐 「宝物」 #詩 #自由詩 #…

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『傷跡』

柱に残る刀傷を見て 歴史のロマンだとか 言った同じ人たちが 交通事故の血の痕を 見て吐きそうと言う 二枚の襖に今も残る 赤黒い血のしぶきは 憎しみに満ちたもの 柱を削…

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『土曜の朝』

アイラインを引くとき 半開きになる唇 長方形の鏡の中の 君を見ながら コーヒーを飲む朝 鏡越しに目が合い 君が笑ったときは アイラインが 上手く引けた合図 僕も微笑む …

『チェック』

あのデパートが 近い訳でもないのに 私鉄に乗って時どき 思い立ったように 買い物に行くのは あの緑ベースの チェックの紙袋を下げて 私鉄に乗って帰る 自分が好きだから …

『満足』

何でも簡単に 満足してしまう僕を見て 向上心が無いとか 小さいやつだとか 言う人がいますが 何をしても満足が出来ず もがき続けている あなたよりよほど 穏やかな日々が …

令和元年にやりたいこと?

「なんやこの温度差は?」と4月30日の昼過ぎから感じ始めてるんやけど。新しい時代?めでたいやん、とは思う。

でもね。日常はそんなに変わらんよ。
やけに平成を懐古したり令和に過剰な期待感を持ってるのって、よう見たら平成生まれの子らやん。

あ、でもそうかそうかそうなんか。
改元初体験やったんやな。

わたし昭和生まれやけど、生きてきたのは平成。でも改元は知ってる。平成から令和になるのって、庶民のわ

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『群青』

店にいた喫煙者は
彼だけだったから
一晩を経て残っている
この煙香は彼のもの
昨夜着ていた群青色の
シャツを抱きしめながら
彼のタバコの箱も
こんな色だったと
ふと思い出し
動けずにいる
コインランドリーの前
#詩人の本懐 「群青」 #詩 #現代詩 #自由詩 #poem

『我儘』

結局のところ
周囲の人より
少し我儘な人が
世の中を
動かして
いるんだな
#詩人の本懐 『我儘』 #詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『曖昧』

眠っているのか
起きているのか
曖昧なままぼんやりと
午後が過ぎていた
最近やたらと
厭世的になる

明け方に何となく
塗ったネイルが
思っていたより銀色で
西陽に照らすと
黄金色に見えた
#詩人の本懐 「曖昧」 #詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『秋桜』

秋桜が咲くころ
空は急に高くなって
人々が爽やかだと言う
哀しい風に変わるから
冬が苦手な私は
この花を見ると辛くなる #優しい言の葉 「秋桜」 #アトリエ部 #詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『扉』

電車で目立っていた
真っ赤なワンピースも
地下へ降りる階段で
躓きそうになった
12cmのハイヒールも
ステージのあなたに
見つけて貰うための
精いっぱいの武装
いけないもう開演2分前
手鏡で口紅を確認したら
開けよう重くて厚い
このライヴハウスの扉を
#優しい言の葉 「扉」 #アトリエ部 #詩 #現代詩 #自由詩 #poem

『夜明け』

始発の窓から見える景色
工場地帯の空が白くなり
逆光に映えるプラントが
摩天楼に見える錯覚の朝
#優しい言の葉 「夜明け」 #詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『懐かしい香りに誘われて』

秋の祭りが終わり
町の空気すべてが
二日酔いのような
静かな晴れた日に
樟脳の香りが漂う

年に二日だけ着る
濃い藍色の法被は
物干し竿に揺れて
洗った後も香りが
そのまま抜けない

うしろ姿の祖母と
衣擦れ音が蘇った
#アトリエ部 #仄かに色づく言の葉 #詩 #現代詩 #自由詩 #poem

『錯覚』

いま生きていると
思っていることでさえ
錯覚ではないかと
感じるくらいに
風景が灰色で眠たい #詩人の本懐 「錯覚」#詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『幻影』

高層マンションから
遠くを見ると
ビルが延々と
続いている筈なのに
ずっとずっと端が
海のように感じて
水平線に見えるときがある
#詩人の本懐 『幻影』#詩 #現代詩 #自由詩 #poem

『宝物』

昔話の絵本には
宝箱の中に必ず
赤い珊瑚があった

あれを思い浮かべると
ノスタルジックというより
憂鬱な気持ちになるのは
何故だろう
#詩人の本懐 「宝物」 #詩 #自由詩 #現代詩 #poem

『傷跡』

柱に残る刀傷を見て
歴史のロマンだとか
言った同じ人たちが
交通事故の血の痕を
見て吐きそうと言う

二枚の襖に今も残る
赤黒い血のしぶきは
憎しみに満ちたもの
柱を削いでしまう程
強く刀を振った傷跡
#詩人の本懐 「傷跡」 #詩 #現代詩 #自由詩 #poem

『土曜の朝』

アイラインを引くとき
半開きになる唇
長方形の鏡の中の
君を見ながら
コーヒーを飲む朝

鏡越しに目が合い
君が笑ったときは
アイラインが
上手く引けた合図
僕も微笑む
#詩書きさんと繋がりたい #アトリエ部 #twpoem #詩 #自由詩 #現代詩

『チェック』

あのデパートが
近い訳でもないのに
私鉄に乗って時どき
思い立ったように
買い物に行くのは

あの緑ベースの
チェックの紙袋を下げて
私鉄に乗って帰る
自分が好きだから
なのかも知れません
#詩書きさんへのお題 『チェック』 #アトリエ部 #詩 #現代詩 #自由詩 #poem

『満足』

何でも簡単に
満足してしまう僕を見て
向上心が無いとか
小さいやつだとか
言う人がいますが

何をしても満足が出来ず
もがき続けている
あなたよりよほど
穏やかな日々が
送れていると思います
#詩書きさんへのお題 『満足』 #アトリエ部 #詩 #現代詩 #自由詩 #poem