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高校野球が動けば国が動く 熱中症対策 2023年8月【2】

試合中止だけでは足りない

毎年夏になると「高校野球の試合を炎天下で行うべきではない」という意見が飛び交います。

元プロ野球選手の里崎智也さんが「試合が一番ラク。練習のほうがよほどきつい」とおっしゃっていました。野球という競技は、攻撃中にベンチで休むことができます。

球児たちは試合がなければ学校のグラウンドで練習します。もし熱中症予防のために中止するのであれば、試合と練習はセットで中止する必要があります。

影響力があまりにも大きい

高校野球の周囲への影響力はとても大きいです。彼らの動向は学生スポーツ全体に影響を与えます。それどころか、日本国民の生活を変える力すらあります。

現在NHKでは、画面に「危険な暑さです。外出を控えましょう」といった注意喚起を出して野球を中継しています。これは熱中症を軽視させかねない行いだと思います。

球児は若く、鍛えていますから、熱中症になるケースは少ないです。しかしテレビ中継されることで、一般人に炎天下での活動を促してしまう恐れがあります。また試合が開催されれば、観戦しに行く人も多いです。

高校野球には様々な人が駆り出されます。吹奏楽部やチアリーダーたちは、選手よりも過酷な環境に置かれます。炎天下、屋根のない応援席で活動しなければなりません。

この日本において、高校野球は国民全体に影響を与えます。夏は地方大会開始から全国大会終了まで1ヶ月以上、テレビ中継され続けます。

全国大会の期間はおよそ半月。NHKは総合テレビとEテレの2チャンネルを使って中継し続けます。長い日には朝8時台から夜9時台まで、13時間以上になります。その間の通常番組は休止です。日本における高校野球は、これほどまでに巨大な存在です。

高校野球が動けば国が動く

「炎天下で部活動をしているのは野球だけではない。なぜ野球ばかり責めるのだ」という声があります。確かにそのとおりですが、高校野球は国内で最も影響力のある部活動です。

学校教育の一環ですが、もはやそのような範疇からはとっくに逸脱しており、昭和の昔から一国の代表的なスポーツイベントとして君臨しています。

だから高校野球が動けば日本が動く。高校野球が熱中症対策をすれば、国全体がその方向に向かっていく。こういったことが期待できると思うのです。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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