2024年5月10日の気づき Part2
オープニング
この記事は、『2024年5月10日の気づき Part1』の続きになります。
そのため、続きもののような形式になってますが、ここから読んでもらっても全然構わないつもりで書いていきます!
ここでは、その日の夜に行われた「TORANOMON HILLS TALKS Vol.2」を、聴きに行って、そこで得た気づきについてまとめていきます。
TORANOMON HILLS TALKS Vol.2
まず、このイベントに参加したきっかけは、以前とあるイベントで接点を持った、持たせていただいた坂木さんのストーリーを見て興味を持ったことで、ちょうど10日の主な用事だった『Liquid 2024』が終わって、参加できる!と思ったので、開催場所の虎ノ門ヒルズへ向かった。
というか、虎ノ門ヒルズという駅自体が大きすぎるし、こういうイベントが行われる、行うことができるぐらいの設備が整っている環境ということに、強い衝撃をまず受けた。さらには、こういう点は関西ではなかなか見られないなぁとも思われた。
第1部:アントレプレナーシップ
ここでは、PROJECT INITIATIVE 代表である藤田さんのトークセッションでの気づきについてまとめていく。
藤田さんとは、このイベントで初めて接点を持たせていただいた方になるのだが、まさかのOIC CONNÉCTというイベントにも大きく関わっている方でもあったので、一気に親近感というか身近な感覚を持った。
まずはじめに、とても濃密なお話の中で印象的だった、色々と考えさせられたことを、大きな気づきとしてまとめていくことにする。
大きな気づき①
アントレプレナーシップとは?という話の中で、【世界を変えるということは、自分の観ている視野や感じている価値観を変えることである】という格言が出てきた。世界という客観を変える、動かすためには、まず主観について向き合うことが大事であると考えたと同時に、それらを変えたあとに誰かを巻き込むことも大事なのではないかとも考えた。
また、「アントレプレナーシップ」を、その際に必要になってくる重要なスキル、さらには、新しく買ってくれる価値を提供するサービスを作るためのマインドセット、と解釈していて、すごくわかりやすい解釈だと感じた。
これらのお話の流れで、そのスキル=アントレプレナーシップを分解していて、《1:リーダーシップ 2:起業家精神とリーダシップ 3:組織マネジメント》となるということだった。この流れでも出ていた、【アントレプレナーシップとは、これらを用いていくことであって、起業家になることが前提にあるといけないというわけではない】という説明には、ハッとさせられた。
大きな気づき②
失敗のケースやパターンは多くないというアドバイスには驚かされた。ただ、これは林修先生の格言にも似たようなものがあった気がすると、今になって思った。さらに、スタートアップは3/1000ぐらいの割合で成功するというすごく現実的な要素を投げられて、改めて「成功」の価値について考えさせられたし、だからこそ、人の強みを最大化、生産できる状況にする工夫、努力がいると考えた。
また、エンパワー(他者がいることによって生まれるパワー)しないと組織が大きくならないという話では、どちらかというとマネジメントしたくない自分の内面と、マネジメントしないと会社や組織が回らない外面の要因との矛盾と向き合っているという内容もあって、すごく意外だった。そして、自分の持つこだわりをどのように捨てるかという話につながったときに、自己理解を通して妥協できるこだわりを捨てていくというアプローチが紹介されていていた。
大きな気づき③
【世の中で変化していることに着目する、気づくことで、さらなるイノベーションの兆しや自己進化を得られる】という話には、アントレプレナーシップを実践するには、兆しに敏感になることがおすすめであることや、イノベーションはチャンスをビジネスに活用することであるから、変化に対して高い感度を持つことが重要であることなど、色んなエッセンスが入っていた。そこから、ただいろんなことにアンテナを張り巡らせているだけではよくない、そのアンテナ同士のつながりや動きにも注視していく必要があるのかなといったことを考えた。ただ、自分はこの話を、どことなくカクテル効果にも似たような話なのかな?と思いながら聞いていたとこもあるので、ちょっとズレているかもしれない。
大きな気づき④
海外でのアントレプレナーシップ教育には、アイデンティティの探求に深く根付いている側面があるという話では、その教育には宗教の教えが強く根付いていることも一因なのではないかと考えた。そこから、日本では、宗教は生活と非常に密接な関係にある一方で、宗教の教えはあまり身近ではないこともあって、このような探求の側面に気づくことが難しいのではと思い、海外での教育で用いられているSelf-Understandingというアプローチについてすごく興味を持った。
次に、セッションの中で扱われていた現状の課題というか、日本社会における課題についてまとめていくことにする。
日本の課題①:【誰かに何か言うことは難しい、苦手と感じる人が多い】
この話には、日本は恵まれている環境だからこそ、課題や疑問に気づく感度やアンテナが鈍ってしまいやすいという要因や日本の教育による弊害という要因もあること、そして、これを改善するためには、失敗を許容できるスタンス、「発言しにくい」空気感を変えるための取り組みがある環境を見つけること、もしくは自主的に作っていくアプローチが必要であることが述べられていた。そこから、哲学を普通教育に導入することや、老若男女が集まって議論する場を積極的に設けるといった案が思い浮かんだが、まだまだ具体的というか実践的な案は思い浮かんではいないことに気づかされた。
何か面白そうな小さいな歯車の案があれば、良かったら教えて下さい。
日本の課題②:【「何がやりたい」という質問は「最も回答しやすい解答なのに、最も回答に困ってしまう解答」になっている】
この話には、自分を相対化する体験が少ないという内容が出てきて、「確かに…」と思わされたし、これは、多様な他者と交わる機会が少ないということでもあるのでは?と考えた。
また、この話の流れでは、Strength Finderを用いた自分の特性には、誰も取り残さない「包含」性を含んでいるという興味深い内容、洞察があったり、
挫折した時のためのルーティンを持っておくことや、内省の時間を多めに取っておくことの重要性について触れられている内容があったりと、すごく学びになることが多かった。その上、最後に出てきた、アントレプレナーシップのスタンスを持っている人が増えれば、麻痺している環境も変わるのではないか、という指摘には、「本当にそう!」と感銘を受けた。
日本の課題③:【自分なりの価値観や哲学に気がつけない環境になっている一方で、自分がしたくないことややりたくないことには敏感な環境】
これは、自分にやってくる相談という情報からも自己分析できるという話で出てきて、自分が大切にしている価値観を、誰かに奪取、蔑ろにされるとすごいストレスを感じてしまう要素、要因でもあると解釈していることにまずはビックリした。その上、やはり経験してみないことには判断できないことや、外に出たからこそ得られる気づきを大切にする姿勢の重要性を再確認することができた。
また、こんな環境になっている背景には、SNSの多様化や生活における比重がどんどん大きくなったことで、他者の言葉を目にすることと自分の感情に意識を向けることとのバランスが崩れてしまったことがあると考える。
これらのお話から、このセッションを端的にまとめると、
【自己理解の時間や環境がとにかく大事になってくる】ということである。
これは、最初のアントレプレナーシップとは何か?という部分でも出てきた、【何か目に見えるものではなく、自分の内面的な部分、目に見えない志の部分を探す過程が、自分は何者かを探求することだ】という印象的な話にも深く結びついている。
第2部:プレーリーカードの話
ここからは、プレーリーカードという会社の共同代表の一人である坂木茜音さんのセッションでの気づきについて記していく。
先述した通り、坂木さんとは前々から接点を持っていたし、そこでプレーリーカードに強く興味を持ち、ちょうど5月頭ぐらいに自分もカードを作ることができた。
プレーリーカードについては、下記から見てみて下さい。1ユーザーとして、すごく便利だし、もっと社会との繋がりを持つ方に広まってほしいと思っているので、ぜひ作ってみて下さい。
まずはじめに、株式会社スタジオプレーリー共同代表としての坂木さんが、このプレーリーカードのビジネスについて大きくまとめたお話があったので、そこでの気づきを記していくことにする。
プレーリーカードのビジネスの話から気づいたこと①
「小さく始める」「大事なこだわりを優先する」という話は、無闇にいきなり大きな課題と対峙するのではなく、身近な疑問から動いていく方が、行動の歯車が回りやすいということを再確認させてもらえたと解釈した。
さらには、このビジネスの動き始めが小規模なコミュニティだったから、フィードバックを素早くできたという話では、顧客の声との向き合い方についても触れられていて、ビジネス的な考え方と思想(価値観・哲学)的な考え方との両輪を大切にすることを学べたし、言い訳のような余地を作っておくことも大事であることを学んだ。
また、【時代の半歩先を作っていく、出会いを豊かにする】という運営における価値観・哲学についても語られていた。実際に、色んな会社さんを巻き込んだアプローチや法人向けのサービスも、着々と増やしているとのことだった。
プレーリーカードのビジネスの話から気づいたこと②
ビジネスとして動かしていく中で、「欲」が出てきたという話では、「何を発信するのか?」を丁寧に扱っているとのことだった。そこから、マーケティングとイノベーションという考え方の差に繋がっていき、【スタートアップが先にすることはイノベーションである。マーケティングを優先しすぎると何がしたいかわからなくなる。】というキーセンテンスが出てきた。ここから、何でもかんでもスケーリングすることが大事ではない、ある種の脱成長のような動きではないか、といった考えが出てきた。
プレーリーカードのビジネスの話から気づいたこと③
コミュニティ拡大に関する話の中では、ユーザーさんによるコミュニティを大切にしているという姿勢や、SNS内で繰り広げられている自発的なコミュニティの拡大について触れられていた。そこで、これらの動きを、今あるコミュニティに委ねてみる、というアプローチでもあり、働き方が多様化した現代社会だからこそのアプローチであるという風に解釈した。
また、やりたいことだけではなく、応援者・支援者も必要であるという話にはすごく共感した。その話の流れでは、【たくさんの中心への熱量、エネルギーを注ぎ込むこと、そしてそのエネルギーを外部の応援者たちに繋げていくことがコミュニティ形成において重要であるという】という思想も出てきて、今あるコミュニティをより良いものにするために活用しようと思った。
次に、ここからは、セッション全体の中で特に印象的であった部分を、大きな気づきとして記していくことにする。
大きな気づき①
このセッションにおいて、個人的に一番衝撃的だったお話は、【アートは役に立たない】という解釈である。この話を聞いていくにつれて、この解釈は、役割を持っていないという解釈であって、価値がない・意義がないという意味ではないと考えた。そして、トークセッション後、本人にこの解釈について聞いてみたら、【「アート単体」では何の役割も持たない、何の社会課題を解決してくれるわけでもない】ととのことだった。さらには、【受け取り手がいることで、意味を持つものである】という解釈でもあった。
さらに、そのアートと自己理解との関わり方の話では、【アートには、兆し(予感)に敏感な感性が備わっている】という内容があり、これは先のセッションとの繋がりを感じられる部分だと思った。
また、坂木さんは言語化ができる、うまいという話も出てきて、アートの経験が生きていることを感じられた。
大きな気づき②
新入社員との合宿における「長めの自己紹介」という取り組みの話があり、これは自分の原体験を他人に共有する工夫であるとのことで、すごく面白そう、自分の活動にも活用できるのではないかと考えた。
さらには、「人間性」の幸福がこのビジネスにおける優位性になっているという話では、会社や取り組みの哲学が優位性になっていることに気づき、これからは「哲学の時代」だと、度々耳にするお話の解像度が上がったような感覚を持つことができた。
大きな気づき③
【「機能」のコピーはできるが、「メッセージ」のコピーは難しい】という話は、キングコング西野さんの「コンビニおける文具」の話や『PURPOSE』に出てくる話に近いのかなと思った。
さらに、【自分一人ではやらないから、他人にやりたいことを共有する、そして自分に責任を持つ(与える?)】という話では、自分のこれからの活動に活かせる部分に多いになりうるのではないかと考えた。
また、【巻き込まれたい人は思っている以上にいる】という話には「確かに!」と思わされたし、旗を立てることで集まってくれる人がいることに実感を持っているから、すごくジブンゴトできた感覚を味わった。
ただ、旗を立てるロールモデルの人々が少ない、という現状の課題についても同時に考えさせられた。
エンディング
このイベントに参加して、こうやって記事を作る中で、全体を通して感じたことの一つとして、研究していることを実生活にうまく活かしきれていないことを感じた。なんとかこのギャップをうまく改善したい…
ようやく書き終えることができて、一安心です笑
「いつ出そうか」ということに囚われて、うまく書き進めることができなかったからこそ、とりあえず筆を進める、手を動かしていくということがいかに大切であるかを身に沁みて感じられた機会でもありました。
皆さんも何かうまく書けていないときは、気が向くままに筆を進めてみてはいかがでしょうか。ちょっとは気が楽になると思います(´∇`)
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
また、Part1からの流れで読んでいただいた方は、お疲れ様です!
よかったらリアクションいただけたら嬉しいです!