更年期における心の不調を軽くするアロマの選び方
最近、ちょっとした気分の変化に悩まされていませんか?
急なイライラや気分の落ち込み、強い不安感は、実は更年期の始まりのサインかもしれません。なぜなら、女性ホルモンの影響で更年期の初めに心の不調を感じる人が多いからです。
この記事では、アロマセラピストのわたしが更年期で実感した5つの精油をご紹介します。アロマ習慣を取り入れて、軽やかな更年期ライフを目指しましょう。ぜひ最後まで読んでくださいね。
更年期の始まりは突然に
あなたは更年期のことをどのくらい知っていますか。日々のことに追われていると自分の身体のことはつい後回しになってしまいますよね。
更年期は災害のように突然やってきます。「なぜ?」と思うかもしれませんが、その年齢や不調には個人差があり、いつが入口なのか分からないからです。
わたしの場合、ストレスの影響で月経の乱れはありましたが、順調なタイプでした。それが46歳のときに過去と向き合う出来事が引き金となり、昨日までの楽しかった日常が一変。心のバランスを崩してしまったのです。
一時的な激しい怒りに精神的な疲労感。どこか心が落ち着かず、イライラしたり、気分が乗らなかったりする日もありました。思えば忙しい生活サイクルにも限界がきていたのでしょう。更年期の始まりだと気づいたのは、更年期に関するあるサイト記事を見た2年後のことでした。
なぜ更年期にアロマがよいのか
女性の心身を支えていた女性ホルモンは40代から急降下していきます。脳が必死に卵巣にホルモンを出すように指令を送るので、パニックに陥ってしまうのです。さらに体質や気質、ストレスなどの要因が重なり、その人のよわい部分に不調が出てしまいます。それが重度の場合を更年期障害といいます。
産婦人科では更年期障害の治療法として、HRT(ホルモン療法)や低用量ピルが浸透してきています。アロマセラピーは医療では補えないストレスケアをし、心身のバランスを整えてくれることから注目されています。
精油の中には、女性ホルモンと似た働きをするものが多くあります。香りを嗅ぎつづけるだけでも症状が軽減されたとうれしい研究結果も発表されています。わたしも日々のセルフケアを通して実感しているところです。
心の不調に寄り添う精油5つ
日々の生活で心の支えになっている5つの精油をえらびました。香りはそのときどきで好みが変わるので、自分に合う1本を見つけてくださいね。
1.ストレス、心のバランスを取り戻したい
「ローズ・ゼラニウム」
バラのようなハーバルな香りが心を落ち着かせてくれます。香りのクセがなく、万人向きなので初心者にもおすすめです。更年期だけでなく、PMSなどの女性不調全般をサポートしてくれます。
2.女性としての自信回復・幸福感を得たい
「ローズ・オットー」
華やかな香りが繊細になった心をやさしく包み込んでくれます。女性としての肯定感を高めてくれるのも魅力です。高価なため、手に入れにくい場合は、ローズウォーターを化粧水がわりに使うとよいでしょう。
3.感情的な緊張や落ち込みから脱却したい
「クラリーセージ」
感情的な緊張をほぐし、明るさを取り戻したいとき。女性ホルモンに似た成分「スクラレオール」が不調の強い味方に。スパイシーな甘い香りが苦手なときは、柑橘系やラベンダー、ゼラニウムをブレンドして。
4.イライラ、怒り、ショックを和らげたい
「イランイラン」
エキゾチックで甘い香りが特徴。イライラや精神的な緊張を和らげ、ゆったりとした気分になれます。甘さが強すぎると感じたときは、オレンジやベルガモットなどの柑橘系をブレンドすると心地よく楽しめます。
5.うつうつとした気分を抑え、安心感を得たい
「ネロリ」
甘さと苦みのある繊細な香りが特徴。心を明るくし、不安がつのるときに「大丈夫」と安心感をあたえてくれます。高価なため、手に入れにくい場合は、オレンジウォーターを化粧水がわりに使うとよいでしょう。
最後にメッセージを
更年期の波を乗り越えるためには、40代から日々のセルフケアが重要です。
アロマのほかにも運動や食事、呼吸法を組み合わせるとより効果的。
「わたしはこの先、どうなっちゃうんだろう」と思う人もいるかもしれません。でも、大丈夫。閉経前後にはきっと身体が慣れて落ちついてくるはず。この特別な10年間をいっしょに乗りこえていきましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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