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更年期における心の不調を軽くするアロマの選び方

最近、ちょっとした気分の変化に悩まされていませんか?

急なイライラや気分の落ち込み、強い不安感は、実は更年期の始まりのサインかもしれません。なぜなら、女性ホルモンの影響で更年期の初めに心の不調を感じる人が多いからです。

この記事では、アロマセラピストのわたしが更年期で実感した5つの精油をご紹介します。アロマ習慣を取り入れて、軽やかな更年期ライフを目指しましょう。ぜひ最後まで読んでくださいね。

このnoteはこのような人におすすめです。
・40代前後で更年期の兆しがある
・更年期の不調に悩んでいる
・更年期を健やかに過ごしたい
・アロマセラピーに興味がある
・身近に相談できる人がいない


更年期の始まりは突然に

あなたは更年期のことをどのくらい知っていますか。日々のことに追われていると自分の身体のことはつい後回しになってしまいますよね。

更年期は災害のように突然やってきます。「なぜ?」と思うかもしれませんが、その年齢や不調には個人差があり、いつが入口なのか分からないからです。

「閉経」とは、卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいいます。月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えます。閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。

公益社団法人 日本産婦人科学会ホームページ.”更年期障害”. 産科・婦人科の病気. 2018-06-16. https://www.jsog.or.jp/citizen/5717/ (引用2024-04-27)

わたしの場合、ストレスの影響で月経の乱れはありましたが、順調なタイプでした。それが46歳のときに過去と向き合う出来事が引き金となり、昨日までの楽しかった日常が一変。心のバランスを崩してしまったのです。

一時的な激しい怒りに精神的な疲労感。どこか心が落ち着かず、イライラしたり、気分が乗らなかったりする日もありました。思えば忙しい生活サイクルにも限界がきていたのでしょう。更年期の始まりだと気づいたのは、更年期に関するあるサイト記事を見た2年後のことでした。

なぜ更年期にアロマがよいのか


女性の心身を支えていた女性ホルモンは40代から急降下していきます。脳が必死に卵巣にホルモンを出すように指令を送るので、パニックに陥ってしまうのです。さらに体質や気質、ストレスなどの要因が重なり、その人のよわい部分に不調が出てしまいます。それが重度の場合を更年期障害といいます。

産婦人科では更年期障害の治療法として、HRT(ホルモン療法)や低用量ピルが浸透してきています。アロマセラピーは医療では補えないストレスケアをし、心身のバランスを整えてくれることから注目されています。

精油の中には、女性ホルモンと似た働きをするものが多くあります。香りを嗅ぎつづけるだけでも症状が軽減されたとうれしい研究結果も発表されています。わたしも日々のセルフケアを通して実感しているところです。

心の不調に寄り添う精油5つ

日々の生活で心の支えになっている5つの精油をえらびました。香りはそのときどきで好みが変わるので、自分に合う1本を見つけてくださいね。

1.ストレス、心のバランスを取り戻したい
  「ローズ・ゼラニウム」
バラのようなハーバルな香りが心を落ち着かせてくれます。香りのクセがなく、万人向きなので初心者にもおすすめです。更年期だけでなく、PMSなどの女性不調全般をサポートしてくれます。

参考URL:
公益社団法人 日本アロマ環境協会ホームページ. “対馬ルリ子産婦人科医との共同研究で確認 ゼラニウム精油の香りが更年期特有の症状を軽減!?”. 2018-10-18.https://www.aromakankyo.or.jp/pdf/news/939/20181018_geranium_menopause_web.pdf ,(参照日2024-4-27)

2.女性としての自信回復・幸福感を得たい
 「ローズ・オットー」
華やかな香りが繊細になった心をやさしく包み込んでくれます。女性としての肯定感を高めてくれるのも魅力です。高価なため、手に入れにくい場合は、ローズウォーターを化粧水がわりに使うとよいでしょう。

3.感情的な緊張や落ち込みから脱却したい
 「クラリーセージ」
感情的な緊張をほぐし、明るさを取り戻したいとき。女性ホルモンに似た成分「スクラレオール」が不調の強い味方に。スパイシーな甘い香りが苦手なときは、柑橘系やラベンダー、ゼラニウムをブレンドして。

4.イライラ、怒り、ショックを和らげたい
  「イランイラン」
エキゾチックで甘い香りが特徴。イライラや精神的な緊張を和らげ、ゆったりとした気分になれます。甘さが強すぎると感じたときは、オレンジやベルガモットなどの柑橘系をブレンドすると心地よく楽しめます。

5.うつうつとした気分を抑え、安心感を得たい
 「ネロリ」
甘さと苦みのある繊細な香りが特徴。心を明るくし、不安がつのるときに「大丈夫」と安心感をあたえてくれます。高価なため、手に入れにくい場合は、オレンジウォーターを化粧水がわりに使うとよいでしょう。

参考文献:
ワンダー・セラー著. 高村林太郎訳. アロマテラピーのための84の精油. 第24刷発行,フレグランスジャーナル社,平成17年(2005),195p
和田文緒著. アロマテラピーの教科書. 初版,株式会社新星出版社,2009年,255p

最後にメッセージを

更年期の波を乗り越えるためには、40代から日々のセルフケアが重要です。
アロマのほかにも運動や食事、呼吸法を組み合わせるとより効果的。

「わたしはこの先、どうなっちゃうんだろう」と思う人もいるかもしれません。でも、大丈夫。閉経前後にはきっと身体が慣れて落ちついてくるはず。この特別な10年間をいっしょに乗りこえていきましょうね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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