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今日も、選ばれなかったわたしへ

今朝、Twitterを開いたら入ってきた文章

阿部広太郎
『あの日、選ばれなかった君へ  新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』 (ダイヤモンド社)
これ、とんでもない本よ。 ビジネス本の会社から、 この青年が出したのは「小説」です。
すべての「君じゃない」と言われた君へ。
そして俺へ。
でも、あの場所に立つまでやるんだよ。

『読みたいことを、書けばいい。』の著者・田中泰延さんのツイートでした。
紹介していたのは、コピーライターの阿部さんの自己啓発本。
阿部さんを知ったのはごく最近で、コピーライターというお仕事についてお話ししている映像を見たことがありました。
その映像からもどんな方か伝わってきたので、興味を持った矢先の田中さんの紹介ツイート。

いい人、熱血、真面目。そんな少し痛みを感じそうな印象の阿部さん。
田中さんのツイートを見てから、Amazonを確認しつつ、
どうしても今日読みたいという衝動から、自転車に乗って本屋に行き
そのまま下の階にあるスタバで勢いだけで最後まで読み切りました。
(申し訳ないほどに居座ってしまったのでせめてお金を使おうとフードも購入。)

タイトルにもある、『選ばれなかった』というワード
この言葉から一体何人の”選ばれなかった”人が苦い思い出を呼び起こすのでしょうか。
さすがコピーライター。タイトルで泣いたというツイートもちらほら。

就活で企業からお祈りされた時
企画が通らなかった時
企画は通ったのに担当させてもらえなかった時
自分の名前が呼ばれるのをドキドキして待っていたのに、落胆して家に帰った経験は何回あっただろう。
お仕事というものに関わってからは選ばれないことで心折れるなんてこと、数えきれないほどありました。

この著者はきっと
周りからは、距離を取られたり、恥ずかしいと思われていたかもしれない。
大学生時代には特有のプライドもあったでしょう。
これは私の偏見だけど、新卒の男性はなぜかプライドが高いように感じます。
その中で、何度心が折れても立ち上がったり、周りの人に意見をもらったりしながら着実に実力をつけて結果を出した。
今ではセミナーを行えば参加が困難なほどの倍率になっている。

そんなこと言っても、元からセンスがあったり、すごい人脈があったんじゃない?
大手の広告会社にいたら何かしら評価もされて勝ち確定だったんじゃないの?
と思ってしまっていましたが、
ちゃんと、いや、疑問に思うほど、泥臭く頑張っていました。
なぜ諦めなかったのか、その折れない心に憧れるくらいに。

”君には無理だと思う”
”君には向いてないと思う”
今年入ってからの3ヶ月、たかがその期間で何回言われた言葉だろう。

なにかを持っていないと、この仕事をしてはいけないの?
できないからできるまでやろうとしてるのに、取り上げられてしまうの?
涙と一緒にそんな疑問も流れ落ち、気付いたら乾いて、なかったことになる。

なにもない自分は、そんな疑問を持つことも許されない
できることだけ、ただ作業的にやればいい
そんなふうに思って、心を無にして、感情なんて邪魔なものを忘れて、またパソコンに向かうのに。
それでもまだ諦められないなにかがあって、数日経つとふつふつと煙が立ってくる。
落ち込んで塞ぎ込んだ後に、
また少しだけ前向きになって、でも前よりもさらに臆病になって、
やりたいことに近づけるように勉強したりする。
エクセルの表の更新や数字の打ち込みだけではなくて、自分の言葉を打ってみる。

いつか、なにかになりたいと。

君にいて欲しいんだ、と会社に言われたいし
君にやってほしいんだ、と上司に言われたい
君に会いたかったと知らない誰かに認められたいし
君でよかったと思われたい。
いつくるかわからないいつか、そのために今日も本を読み、文字を書く。




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