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季節性の薄毛はあるの?【医師監修】

夏~秋にかけて時期的に抜け毛が多いと言われることがよくあります。
これは真実なのでしょうか?

ずばり、季節性の要因で抜け毛が起きることがあります。
季節性の抜け毛はAGA(男性型脱毛症)とは異なる要因で起きます。
季節の変化や気象条件が髪の健康に影響を与える可能性があるのです。
ただし起きている抜け毛をAGAか季節性のものかを診断することはとても困難です。
季節性の薄毛に関連するいくつかの要因を挙げてみましょう。


①気温や湿度の変動

梅雨時期に高湿度となります。夏にはエアコンにより室内の温度が低下し、頭皮や髪の毛が乾燥しやすくなります。
温度・湿度の変化は人間の自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こします。
温度や湿度の影響で髪の生成サイクルが乱れ、抜け毛を引き起こす要因となってしまいます。

②紫外線の影響

夏の間に紫外線にさらされることで、髪や頭皮の健康に影響を与える可能性があります。
紫外線は髪のタンパク質を傷つけ、頭皮を乾燥させることがあります。

③栄養不足

季節の変化によって、食材の供給などが変わることがあります。
特定の季節において栄養不足が発生すると、それが髪の健康に影響を与える可能性があります。

④ストレスの変動

温度・湿度の変動や生活スタイルの変化によってストレスを引き起こすことがあります。
ストレスは薄毛の原因となり得るため、季節的なストレス変動が薄毛に寄与する可能性があります。

AGA専門クリニックでも夏~秋にかけての相談は急増します。
また、Google検索に基づいた解析データでも、やはり夏~秋に抜け毛の検索が急増していることが分かっているようです。
解析データの規模が大きいことから、信憑性の高い研究データと考えられています。

とは言え、上記のような要因が全ての人に当てはまり、必ずしも季節性の薄毛を引き起こすわけではありません。
残念ながら『季節性の薄毛』を断定できる要因は解明できていないのです。

原因がはっきりしない為、予防法も明確ではありません。
しかし、季節性の抜け毛がそれ程問題になることは考えられません。
なぜなら、季節性の要因で抜けてしまった髪の毛も、時期を越すと正常なヘアサイクルに戻り、元の状態に戻る場合がほとんどだからです。

人の毛髪は約10万本あると言われています。
正常なヘアサイクルの方でも1日100本程度の抜け毛が起こります。
季節的な要因で1日150本抜けたとしても、見た目への影響はほとんどありません。

問題は季節的な要因ではない、つまりAGA(男性型脱毛症)などの疾患が関係していることです。
AGAは進行性の脱毛症ですので、一度進行すると季節性のように自分の力で元に戻ることができません。
治療としてはお薬で進行を止め、発毛させることで改善することができます。
季節性の脱毛症と見誤り、治療が遅れることのないようにすることがとても大切です。


【監修医師】 鈴木 沙織
2014年3月 東京医科大学卒業
2014年4月 都内総合病院にて初期臨床研修開始
2016年4月 大学病院外科入局
2016年4月 大手AGA専門クリニックで勤務開始
2020年4月 都内総合病院勤務
オンライン専門クリニックを開院、現在に至る。


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