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グラレコがズレを可視化した!|「アフターソーシャルメディア」刊行の舞台裏

このnoteは、日経BP社より刊行された「アフターソーシャルメディア 多すぎる情報といかに付き合うか」(法政大学大学院メディア環境設計研究所編)の著者の野々山正章久保田麻美(くぼみ)が出演したPodcastに基づいたnoteです。

今回、INFOBAHN DESIGN LAB.さんが配信されているPodcastのIDL/Rにお招きいただきました。

本書で第6章、第8章の一部の執筆と、装丁、図表のデザインを担当している野々山正章と、本書内のイラスト、装丁、図表のデザインを担当している久保田麻美が、IDLのデザインディレクターの辻村和正さんがパーソナリティで、「アフターソーシャルメディア 多すぎる情報といかに付き合うか」をデザインの文脈で語るPodcastになっています。

中でも面白かったのは、書籍の舞台裏の話です。
『アフターソーシャルメディア』の制作で面白かった点として

・20代から50代までの幅広い世代
・放送/報道/広告/通信/デザインなど幅広い職種

の多様なメンバーが、最初から参画して議論をすすめていたこと。
そして、その多様なメンバーから、調査データにたいして様々な解釈が出てきて、のちに共著者になる私たちの「わかり合えない」状態を結びつける存在として

グラフィックレコーディングなどのビジュアルシンキングを活用

しました。

著者たちは、「何か、変わってきているぞ?」という共通の問題感はあったのですが、世代も、情報環境も異なり、みんなが納得できるコレ!という主張を構築するのが困難でした。今思うと、皆、同じような近いことを言っているが、その核になるものの周りでグルグルしてしまう感じでした。

グラレコを担当してもらったくぼみさんにも、積極的に意見いただき、20代の情報環境について教えてもらったり、逆にオジさんたちの言っていることが、ちょっと間違って解釈されていたりすることで、共通意識ではないことに気づかされたりと、空中戦にならずに議論をすることができました。

書籍会議が進んで行ったときには、普段は絵を描くわけではない参加メンバーも調査を通して見えた気づきを、ホワイトボードで絵にしながら、議論するまで、ビジュアルで考えながら作った書籍です。

当時のnoteはこれです。本書と一緒に読んでいただけると面白いですが、本書での気づきがビジュアルなっています。

その他、Podcastでは、「法政大学大学院メディア環境設計研究所への参加経緯」や「情報接触の変化におけるメディアのあり方とデザイン」の話題提供しました。

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ぜひ、本書と合わせてお聞きいただければと思います。

刊行イベントレポートはこちら


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