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〝勉強〟ってなぜするの? 〜アフリカから見た理由〜

代表の白川ことニモ🐠です。

皆さんは、なんで勉強しなくちゃいけないのか、子供たちに説明できますか?

今回は、アフリカから見る勉強することの〝意義〟です。

アフリカの教育事情

私がまだアフリカ駆け出しの頃、ケニアの郊外にある貧しい地域の小学校と、孤児用の寄宿舎を訪問したことがあります。

そこでは、ボロボロの長机と椅子が並んでいて、子供たちは皆、席を詰めて座っています。
ケニアでは、先生の給料は、高くないので、教える力が乏しい先生も、たくさんいます。

私がPCの授業を見学した時は、「専門の先生が先日バイク事故で死んじゃったから教えられる人がいないの」と言うので、急遽私が教えることになりました。
一般の先生はGoogle検索すら出来ず、驚きました。結局、PCにMicrosoftも入ってなかったので、教えられることが何も無く自習になってしまいました。

しかしながら、途上国は、超学歴社会。
学歴はそのまま、カースト制度のように優劣を決めます。カースト学歴は、以下のような感じ。

  • 学歴無し or 小学校中退

  • 小卒

  • 中卒

  • 高卒

  • 大卒

の5段階です。

日本では、ほとんどが高卒以上で、今や全国民・大学入学時代と言われるほどですが、途上国は違います。

大卒なんてのは、稀も稀で、高校に行くだけでも、進学者です。村から大卒が出たら英雄扱いなんてこともあります。
小卒・中卒で農家、建設現場の力仕事の雑用とか、家政婦とか、仕事無くて家族に支えられ続けてるとか、どれも当たり前です。

昭和初期とか日本もまだそんなだったんでしょうね。

学歴が大事な理由


学歴=仕事ができる

ではないことは、途上国の方々もわかっている。

でも、失業率が日本より遥かに高く、企業や役所、自治体は、実績重視の即戦力、それ以外採るつもりはありません。
学歴とは、つまり、実績なんです。
ちゃんとしてるという。

良い給料を貰い、怪我や病気になった時に病院に行けるようになるためには、サラリーマンや公務員、士業に就くしかありません。

それを叶えるためには、”学歴”が必要なんです。

両親の想い

学歴が高い=安定・安全な生活が手に入るはず…
途上国において、親御さんはそう思い、自分たちでは得られなかった安心な生活を子供たちができるように、必死に勉強できる環境を整え、勉強せよ、と子供たちに言います。

勉強しない子供がいると、「なんで勉強しないの!」と言いながら、その行間に、
「勉強さえすれば、安心・安定な生活が送れるというのに!」という思いが込められています。
自分とは同じ苦労をしないで欲しい…と必死です。

勉強する意味とは…

アフリカと日本は、確かに違います。

でも、勉強できなかった/しなかった結果、どういう人生と格差をその子が負うのか、如実に表れるアフリカの様子を見ていると、やっぱり勉強できる時にするべきだと思うんです。

ニモ個人としては、学歴と人生、学歴と優秀さ、は関係ないと思います。
でも、義務教育までの全勉強と、高校の社会&理科&英語は、大人になって、人生の選択肢を増やすためにも重要だと常々感じます。

起業なんてしようものなら、税務(数学)、経営戦略(数学)、法律(国語)、広報(国語)、社員とのコミュニケーション(国語)等々、あらゆる面で能力が求められるし、

人材採用では、面接してもよくわからないので、何かをやり遂げた証拠として学歴は一つの評価材料に見えてしまいます。

(まだ実践したことないけど、うちの最終面接は、会場を居酒屋にして、武勇伝と夢を質問しようかなぁ、と今から思い浮かべています。)

将来の選択肢が狭いことが、
大人になり、守ってくれる人がいなくなってから、
いかに人生の幸福チャンスを狭めることか。

ぜひ学生さんには、
知ってほしいです。

私も将来、お金持ちになれたら、タイムマシン発明して若い頃の自分に言いに行かなくちゃ❗

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