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銀杏の黄色にコンセプトを思う

朝、テレビで今年の紅葉は遅いと言っていた。
街頭インタビューで「どうですか?遅く感じますか?」と聞くと夫婦が
妻「どうですかね…」
夫「遅いですね!」
スタジオ「なんと平年より10日遅いんです」

紅葉の10日なんて実感ないでしょ!夫、気を使ったな…。わかるよ、僕もきっと話してほしいことは何だろうと、気を使うだろうな。
しかし、画面に映った黄色く染まった銀杏は見事で「紅葉を見たい」と思いながら家を出た。よく見れば近所の木々も赤や茶色や黄色に色づいている。会社と反対に3分歩く大きめの公園に行くのは面倒だけど、街路樹がきれいに見える道を選んで歩きはじめた。

そう言えば、知人の出版イベントで「小さなサプライズを脳は好む」と言ってた。いつもと違う道に脳も喜ぶはず。そう思って交差点ごとに、きれいな街路樹の多そうな道はどっちか見渡すと、思ったより紅葉した木はたくさんあった。

これってコンセプトだ

急に実感した。
目的がはっきり言語化されているので道を選ぶ決断がスムーズ。目的をどんどん達成する。集中するべき問題が絞られているので、葉の一枚までよく見る。考えずに選ぶことがなくなる。そして、よい葉を見れば、さらに良い葉を探し楽しく集中していく。のループ
これを仕事で、デザインで、チームでしたい!

がんばって理由をつけてみるならこんな所
「見たい」という強い思いから始まった
「紅葉」という誰にでも明確な物差しがあった
「交差点」というチェックポイントが設定されていた
「葉を見る」という注力ポイントが明確だった

コンセプト作りに関連する本を10冊は余裕で読んだ。仕事でも、ほぼ毎日使う。偉そうに学校で「コンセプトワーク」なんて授業までしている。それでも今日やっと新しい角度でコンセプトを理解し、解像度が一段階上がった。守破離の守くらいは抜けられたかな…と感じた瞬間でした。(守破離の説明は前の記事で)

※コンセプト、ブランディング、マーケティング界隈は、お互いに全部を含みそうなほど広がりがある気がするので、いつか掘り下げたら面白そう。

守破離の説明はこちらから↓