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【R16 ホスト編 第1話 祝・ホストデビュー】

ナナちゃんと知り合って

自分の小ささを知って都会に出ようと思い大阪ミナミのホストクラブへ面接へ行く。


こんな事ならニート編で歌舞伎町に家出した時にホストしていれば、今頃人生は変わってたはずだ。


人生は選択肢の連続で

自分の行動と行動先での選択肢でシナリオが変わって行く

本当に育成ゲームみたいなもんで、ストーリーを先に進めないと(行動しないと)

ずっと同じステージやから選択肢は現れないし、

ステージを進むと選択肢が現れる。


自分を成長させる為に、ガムシャラに何かを求めてステージを進み続けても

その度に現れる選択肢をミスってしまうと求めている強いキャラになれない。


剣士に育てるつもりが魔法使いになってたり

魔法使いに育てるつもりが弓使いになってたり

選択肢が現れた時に、自分への甘さや周りからの誘惑、

現状への満足感や弱さ、その時に付き合いしている人間の干渉という罠が多々ある。


本当に自分が求めている者になろうと思うとブレない流されない信念が必要だ。


それがオレには無かったんだと今になって思う。


(まぁそんな事は今はええか)


そしてネットでホストクラブを検索して緊張しながら電話した。


(今から12年前の話)


当時はどこの店がいいかなんて全く分からんからとりあえずは有名な店に電話しようと思った。

在籍は30人以上いる店がいいと思った。

(クソみたいな小箱行っても挑戦じゃないと思ったから)


とりあえず電話して翌日、店に面接に行く事になった。

宗右衛門についてドキドキドキドキドキドキしながら田舎者のオレは一人で飲み屋街を歩く。

周りはホストやキャバ嬢や半グレ、暴力団風の人たちがいっぱいで緊張してた。

逃げ出したかったけど同じ事の繰り返しになるから勇気を出して雑居ビルの6階フロアに着いた。


そこは6階につくとワンフロア全てがそのホストクラブでエレベーター開いた瞬間に店の入り口だった。


もう引き戻れない。

心臓は飛び出そうで、過敏性腸症候群のオレは緊張で今、確実に下痢。


大きい扉を開け中に入るとオープン準備の掃除をしていた。

(新人や売上げが無い人達)


オレ『面接に来ました』

スタッフ『えっ?聞いてないよ』

オレ『えっ・・・』(聞いてない・・・店間違えたか?)

スタッフ『ちょっと確認するわ』

(もうオレは逃げ出したかった。と思ったけどもう中に入ってるし引き返せなかった)

スタッフ『今から上の人来るからちょっと待ってて』


(オレは朝に電話したから酔っぱらっていたらしく伝達できてなかったらしい)


でまぁもちろん面接は受かって(とりあえず全員受かる)


初出勤の日。オレは訪問販売の時に使っていたスーツで行った。


じゃあオレ以外はみんなキラキラしたスーツでラメが入ってたり、ブーツカットになっていたり柄シャツ着たりしてキラキラしていた。

(当時は逆毛にホス毛と言って、髪を盛って前髪は一本たらすスタイル)


当たり前だが黒髪でリクルートスーツはオレだけで圧倒的に浮いていた・・・。


そこは6階がメインフロアで地下2階がVIPルーム。

黒を基調としたキラキラした店内ですごく煌びやかだった。

そこに続々と女の子が入ってきて掃除組はみんなヘルプについていく。


すると掃除していた奴らとは違う雰囲気のオーラを纏った(売れてる人達)が出勤してきて

女の子の横に座って行く。

服装も違う。初めからいたスタッフはみんなスーツだが後から来た人はジャケット着用に私服。


お客さんも可愛い。いかにもキャバ嬢風だったりで。

(オレは緊張しすぎてなんもしてないのに一人でもう汗だく)


初めての世界にボ〜ッと見ていたら

途中で教育担当にVIPルームに呼ばれて名前を決めようと言われて『名前何がいい?』と言われた。


あがり症のオレは初めての世界で名前なんか考えてなかったし恥ずかしい。

ならその人が

『最近辞めた奴で(仁)って名前のスタッフがいてさ、そいつ全く売れてなかったけどキチガイみたいな奴で目立ってたから(仁)にすれば?みんなに覚えてもらいやすいよ』

って言われたから

『分かりましたじゃあ仁で』

って事でその日から仁になった。

(名前なんかなんでもよかった)


それからオレは寮に入る事になって店の近くにある島之内って所の4LDKのマンションに住む事にした。

そこには5人住んでて3人は一人一部屋で

オレともう一人居た新人とオレは6畳の部屋に2人部屋だった。


そいつはオレより一週間早くに入ったらしくて四国から出てきた19歳。

金持ちになる為に四国から一人で出てきて絶対に売れてやると言っていた

名前はハク


でもオレはハクを見て、顔はカッコよくないし短髪で、絶対無理やんって心の中で思っていたがみんな『後輩の仁には負けんなよ』ってハクに言っていて

『負けないですよ!強い気持ちで出てきたんですから!』

って言っていたがオレはドライなので(ふ〜ん)くらいにしか思って無かったが

同期がいて少しほっとしたし、一緒の部屋なのですぐ仲良くなった。


他の3人も同い年くらいでみんないい人ですぐに仲良くなった。

夕方になると色んな部屋から『あんっあんっあんっ』(パンッパンッパンッ)喘ぎ声も聞こえてきてみんな客を連れ込んでいた。

寮のルールがあって売り上げが一回でも50万行ったら女の子を寮に連れ込んでもいいというルールだった。


だからオレとハクは喘ぎ声も聞かないといけないし2人部屋だからオナニーも出来ないから

早く売り上げ50万を上げてここを抜け出さないと行けなかった。


でも寮にはよく客の女の子が来るから

さっきまで喘いでいた客の女の子とも仲良くなって

店でもヘルプにつかせてもらってオレは寮に入って正解だと思った。


そうしてここからオレのホスト人生が始まる。


(この辺から写真があったりするから出来るだけ写真も載せていく)

初めて撮ったパネルとかは無かったのでこれは営業後みんなでキャッチしていた時に撮ったプリクラ(当時20歳)



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