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視線の裏側にあるもの

きれいで豊かな田舎の写真のようにみえるかも知れない。
間違いではないけれど、正解でもない。



広がる草原のようにみえる広場は、後継者がいないため放置された田んぼ。
緑の光を受け生命力を感じさせる樹木は、手入れが不可能になり、放置された茶の樹。



集落の中を歩けば獣害対策の檻に電柵、長年放置された看板。



自然は美しいね、キャンプは楽しいね。田舎は豊かでいいとこだね。
それは間違いじゃない。
むしろもっと多くの人に自然の自由さと壮大さを感じて欲しい、生命力を感じて欲しい、純粋に楽しみ安らいで欲しいと思っている。



ただその裏には地域の抱える問題があることも知って欲しい。
綺麗なところだけでなく、負の側面も見て欲しい。



最近、グランピングが人気となり、お手軽キャンプも増えてきている。
田舎はいいところ!!移住しよう、泊まりに行こうという趣旨の企画も増えている。
私も好きだし、楽しんでいる方だけれども、キャンプがよりキャッチーになっていくにつれて、本当の自然や地域のすがたを排除しているような気がする。




もちろんとてもマナーに気を使ってくださる方も多い。ただ一方で、マイナスのものを排除し、娯楽の場というイメージが強まるにつれて、マナーも何もなく、ただ資源を使うだけ使って、荒らして、用が済んだら捨てる。そんな風になってきている気もする。



統計データーがあるわけでもないし、インタビューしたわけでもないし、専門家でもない。ただ、田舎の出身者として、アウトドア好きとして日々感じる。



キャンプやBBQ等で地方山間部にいくとき、少しだけでもいいから、地域のこと、自然のことを考え、感じて欲しい。
そして、ありがとう。という気持ちでときを満喫して欲しい。
地域のためだけじゃない。きっと心の豊かさをもっと感じることができるから。


昨日のnoteとほぼ同じ写真を使っています。


写真だけでみたとき、文章を合わせてみたときの感じ方の違いを感じていただきたくこの構成にしてあります。よければ写真だけバージョンもみてください。

今回の田舎のことだけではなく、見えているもの、視線の先には想像以上のことが隠れている。その先を、視線の裏側を見るための想像力が大切だと、改めて感じた週末の記録です。



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