リスクマネジメントにおける「専門家の罠」
企業などの組織運営に支障を及ぼすリスク事象が顕在化すると、経営層はよく「その道の専門家」を集めて対処しようとします。しかし、そこには同時に「専門家の罠」が潜んでいることも忘れてはいけません。リスクマネジメントにおける専門家の罠とは、専門家を起用するにもかかわらず、リスクマネジメントが進まなかったり、リスク状況が逆に悪化したりすることです。経営層としては、問題の分野の専門家なのだからうまく解決してくれるだろうという期待がありますが、実際は「評論家の寄り集まり」の域を超えることが