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【読書メモ】頭のいい人が話す前に考えていること

こんにちは。
『頭のいい人が話す前に考えていること(著・安藤裕哉)』を読みました。ポイントだと思うことと感想をメモしておきたいと思います。

内容

他人とコミュニケーションをするときに意識したり実践すべきことを説明しています。

社会人で啓発本を読んだり会社の研修を受けたりしている人だったら、一度は聞いたことがあるような内容が多いですが、著者の経験から作られた例会話を交えて説明されており状況をイメージしながら考える直すことが出来ます。

巻頭に7つの黄金則5つの思考法がまとめられており、本編を読むことでこれらの意味を腹落ちさせていくような内容になっています。

メモ

  • とにかく反応しない

    • すぐに口を開いてしまうと、感情が理性を上回ってしまう

    • 自分の発言で相手がどう反応するか、いくつかのシナリオを比較検討することで、論理的な思考に切り替えることが出来る

  • 頭の良さは他人が決める

    • 人は頭のいい人の話を聞きたい、頭のいい人の薦めるものがほしい

    • 「頭のいい人」と認識されると自分のやりたいことがやりやすくなる

  • 人はちゃんと考えてくれる人を信頼する

    • 賢いふりをしても信頼されない

  • 人と闘うな、課題と闘え

    • ちゃんと考えて話すとは、相手の言葉から、その奥に潜む思いを想像して話をすること

  • 知識は誰かのために使って初めて知性となる

    • 人間は自分の話ばかりしたり知識を披露してばかりの人に知性を感じない

  • 承認欲求を満たす側に回れ

    • 自尊心が低く、自分に自信のない人は、他者を上手く承認することが出来ない

    • 人は、親切にされたとき、に他者を承認したくなる

    • コミュニケーション強者は承認欲求を満たす側に回って信頼を得ていく

  • 話が浅くなる3つの理由

    • 根拠が薄い

    • 言葉の「意味・定義」をよく考えずに使う

    • 成り立ちを知らない

  • 少量の情報を根拠にしていると浅く感じる

    • 著名人が「〇〇…」と考えた理由を知らないと自分の意見がないように見えてしまう

    • 思い込みが強いと頭が悪く見える

    • 確証バイアス・後知識バイアスは賢いふりの典型

  • 話を深くするコツ

    • 自分の意見と真逆の意見を調べる

    • 統計データを調べる

  • 言葉の意味をしっかり理解していないで使うと賢いふりをしているように見える

  • 言葉に敏感になり定義や成り立ちを掘り下げることは「思考の解像度を上げる」ということ

  • 分かりやすく話せるのは「物事の本質を理解している」から。

    • シンプルに分かりやすく表現することができる

    • 名キャッチコピーは分かりやすい

    • 「理解している」とは「整理されている」こと

    • 「整理されている」とは「区別できる状態である」こと

  • 誰でも結論から話せるようになるもっとも簡単な方法は、結論とは何かを相手に聞くこと

    • 「結論とはどういう意味ですか?」と聞く

    • すぐに説明できる人は「わかっている人」、出来なければ「雰囲気で喋っている人」

    • 結論とは「相手が最も聞きたいであろう話」

  • 事実と意見を区別する

  • 相手の話を正確に理解しようとする

    • 相手の話しているときに、次に自分が話すことを考えていないか?

    • 肯定や否定や評価をしない

    • 意見を安易に言わない

    • 話が途切れたら、むしろ沈黙する

    • 好奇心を総動員する

  • 話を整理しながら聞く

    • ゴールの確認

    • 考えていることを聞く

    • 話を整理して相手の意思決定を助ける

  • 本質を使う質問術

    • 導入の質問2つ、深堀の質問3つを組み合わせて

    • 質問する前に相手の立場に立って質問する

    • 答えづらい質問をしてしまう原因は、自分が何を分かっていないのか、がわかっていないため

  • 「言語化する」とはコミュニケーションにおいて最も労力のかかるプロセス

    • ”とりあえず電話”の人は受け手側にも労力を負担してもらっている

    • 頭のいい人は言語化の労力を進んで払う側に回る

  • 言語化の思考法

    • 再定義する:〇〇ではなく、△△だ

    • 良い〇〇と悪い〇〇を考えて、キャッチコピーを作るように考えてみる

    • 言語化は習慣で身につく

      • まわりの物事に名前を付けえてみる。ネーミングにこだわる。

      • 「やばい」「すごい」など、単純な言葉を使わない

      • 読書ノート、ノウハウメモを作る

感想

「一度は聞いたことがある内容が多い」と書きましたが、それでも読んで良かったと思える本でした。

ビジネス書は知識型と心構え型の2種類があると思うのですが、この本は知識型の中でも「頭を整理してもらえるタイプ」の本だと感じました。

著者も書いている通り、言語化のコストはとても大きく、いろいろな本や研修で得た知識を集約して説明してもらえたので腹落ち感があり、自分が実践すべきポイントが見えたと思います。

実は買ってから読むまで3ヶ月くらい寝かせていたのですが、その間にも売れ続けたみたいで、読む前にAmazonで見たら60万部突破の帯が付いていました。「流行る前に買ってたぞ!へへへ!」という考えが頭の片隅にありましたが、まさに後知識バイアスで、読んでる間に反省させられました…。

こういう本は実践しないと意味がないと思いますが、実践しやすいように巻頭にまとめてくれてるので(切り取り線もあるので)、何か話をする前に復習したいなと思います。まずは余裕があるタイミングくらいはやりたいです。

以前読んだ、『「自信がない」という価値』でも書かれていましたが、コミュニケーションするときは相手本位で、好奇心を働かせて相手のことを理解しようと努めることが大切だと再認識しました。

今日は以上です。

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