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【読書感想】シルクロード(上)-(2)

こんにちは。
ヘディン著『シルクロード(上)』を読んでいます。読書記録として感想と進捗をメモしておきたいと思います。


前回の感想はこちら。

読書の進捗

(上)の最終章の「12 ウルムチへ」まで読み終わりました。

中間地点というべきハミという町まで到達し、そこから色々あってウルムチまで到達しています。

前回投稿時でもいろいろなトラブルがありましたが、上巻の後半では戦争に巻き込まれ、捕虜になり、かなり危険な目に合っています。

内容が脚色されていないなら、本当に生死すれすれの状況に巻き込まれてしまっています。

感想:中華民国の実情

著者ヘディン一行が巻き込まれたのは、馬仲英、盛世才、ソ連の軍が絡む戦争です。

馬仲英と盛世才はどちらも中華民国の将軍なのですが、互いに協力したり戦ったりしていて、そこにソ連が入ってくるというような状況のようです。

この辺の時代の状況は全く詳しくないのですが、『蒼穹の昴』の知識によれば張作霖爆殺事件とか満州建国とかその辺の時代だと思っています。

蒼穹の昴の中では中華民国はある程度まとまって動いていて、それ以外は馬賊や盗賊とか少数民族とかを鎮圧しながら日本と対峙ているイメージだったのですが、状況はもっと複雑なようです。

同じ中華民国に属する勢力同士でも領土の取り合いのようなものが起っていて、それが馬仲英と盛世才の関係だったのかもしれません。

この辺は詳しく勉強したらなかなか面白そうです。(当面は小説とか断片的な記録本を読むレベルですかね…)

そんな中で将来を見据えてシルクロードの開発をしようと考える中華民国はやはり先進的な人たちが多かったのかもしれません。

蒼穹の昴では、すぐにでも倒れそうな政権だったのですが、ヘディンの視点から見ると中華民国が中国の主権国家になっているように感じました。

感想:ヘディン一行はどうなるのか

ヘディンたちは捕虜になったり、トラックや運転手を軍事利用されたりと、冒険を続けられる状態ではないように見えました。

捕虜された後に解放されて、2ヶ月くらいロプノールの調査をして(前に進めなかったからある意味軟禁状態)、調査冒険を再開するためにウルムチへ行ったらそこでも軟禁になりそうな状況で終わっています。

この本の著者がヘディンなので何とか助かったはずなのですが、それでも無事に冒険を終えられるのか今後が楽しみです。

今日は以上です。

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