見出し画像

マーケティングを「ものの売り方」と思っている人が多い問題

こういう商品つくったよー! マーケ担当でしょ、とりあえず売れるプロモーション考えてくれよー!
こんな商品仕入れられるんだよ、いいでしょー? 後は任せるから売って!

なんてことを言い出す人がいます。
いや、結構いる。
いやいや、かなり多い。
いやいやいや、ほとんどそうなんじゃないか、ってくらい多い。

そういう人たちは、マーケティングってのを「ものの売り方」程度にしか認識していないんでしょう。
確かに「販売促進」やら「プロモーション」やらっていうのはマーケティングの大切な一部ではありますが、一部だから。

マーケティングっていうのは、世の中(マーケット)を見て、どう関係していくかを考える、ってことだと個人的には思っています。

しっぽ振ってすり寄っていくのも、ひとつの関係。
新しいニーズを認識してもらおうとするのも、ひとつの関係。
世の中に合わせて自分たちのあり方をすり合わせるのも、ひとつの関係。
他にもたくさんの関係の仕方があるはずです。

だから、商品なりサービスなりをつくる段階、あるいはもっと前の組織をつくる段階から、マーケティングってのはずっと意識し続けていなければならないことのはずです。
だから、マーケティング方面はまったく意識せずに商品だけつくっちゃって、よしできた! どうやって売ろうか!?
って言われても、そんなのスタート地点が3周くらい遅れたところにある。

世の中を見ないで、
自分たちはこんなことができるんだー!
こんなものがつくれるんだー!
オレこれ好きなんだよねー!
っていう独善的な感覚だけで生み出されたものは、ほとんどの場合は孤立した存在だからです。

セカイ系かよ。

そこから頑張れって言われても、まずスタート地点にたどり着くまでに結構な労力が必要になっちゃう。

商品やサービス、売りたいものなんて、企画や開発の段階から世の中を意識しつつ、一貫したストーリーを持ってつくらないと、まともなスタート地点につかせてあげられないよ、と思うんですが。
今日もまたどこかで、世の中と関わりなく設計されてしまった不幸なモノが生み出されているんでしょうね。

なむなむ。

ビール代になります。