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世の中にはwebサービスはSEとwebデザイナーだけでできると思ってる人が結構多い

いま働いている会社にはWEBサービスをつくったり運営したりの経験がある人がほとんどいないので、わりと話が通じにくいことが多くて。

ここ最近は、

偉い人「ちょっとインターネットでこういうのもやりたいんだけどさー、時間たりないよねえ? 人手いればできる? あの人をこっちに持ってきたらどうかなー。昔プログラムとかやったことあるらしいよー」
僕「ちょっと違いますよ、それやるなら必要なのはWEB系のマーケティングする人ですから。エンジニアとは別の分野ですよ」
偉い人「そうなんだー」

数日後

偉い人「こないだの話だけどさー、いま発注してるフリーのデザイナーをひっぱったらいいんだよねー?」
僕「違います、デザイナーでもないです」
偉い人「へー、そうなんだー」

数日後

偉い人「とりあえずSEを1人入れたらいいんだよねー?」
僕「違いますって…」

みたいなループをしています。

WEBサービスとかECサイトとかって、
「表面上見えるところをWEBデザイナーがつくってるんだろうなー、見えないところはSEって人がつくってるんだろうなー。それで完成。おっけー!」
みたいな感覚の人がほとんどのようで。

特に、既にビジネスをしている人の場合、「ネットっていうチャネルが1つ増えるだけでしょ、顧客管理や物流は既存のが使えるし」という感じで、とりあえず表面をつくる人を付け足せば完了! って思いがちなようです。

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そしたらすぐに商売が始められてすぐに売り上げが伸びてすぐに儲かる!っていう、インターネットは夢の世界っていう幻を見ている人がまだまだ少なくありません。
もちろん商品力がとびぬけて強ければ、そういうこともあるでしょうけれど、なかなかそうはいきませんよね。

卸と小売で商習慣や顧客心理が異なるのは当然ですし、売る方法も勝ちパターンも違います。
それと同様、インターネット上での商売もまた独特な部分が大きいので、ネットにはネットの独自性があり、ネット上の消費者には特有の行動様式があります。
なので、既存の商品を単純にインターネットに乗せればそっちでも売れるんだ、とはなりません。ネット向けにアレンジしなおして、ネット用の売り方をしなきゃいけない。

すると、上記の組織図ではまともに機能しないわけです。
組織のそれぞれの機能において、「ネットで売る」という視点を加えないといけない。

とはいえ、その「ネットで売る視点」を、「サイト管理」「商品管理」「顧客管理」「流通」それぞれの機能の担当の人たちが全員持てるかっていうと、なかなかそうはいかない。そのため、マーケティングを担当する人が必要になるんでしょう。

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しかし、そこを初めから理解している人は意外なほど少ないようです。そもそも、そんな仕事があるっていうこともあんまり知られていない。

僕らはまず自らの地位向上のため、自分のお仕事の大切さを説かなければならないという厄介なお仕事を抱えてしまっているわけですねえ。

ビール代になります。