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オリンピック開催を否定した日本人。本当に否定的だったのか?

いつもお読みいただきありがとうございます。代表の竹村です。


私が独断と偏見で決めた先週の時事ニュースから1つピックアップして、仕事やビジネスに繋がる考え方をご紹介します。


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やっぱりオリンピックです。

昨日閉会したオリンピックの最終メダル獲得数の国別ランキングです。

Googleで「メダル 獲得数」で検索すると全世界が見れます。

長いので10位まで上に載せました。


日本は過去最高の獲得数を記録し、結果としては成功として閉幕しました。


オリンピックの起源は2800年前にさかのぼり、ギリシャのオリンピア地方で始まったことから「オリンピック」として呼称されたとされています。

オリンピックが開催される年は、戦争を停止し参加しなければいけないというルールがあったことから別名「平和の祭典」として知られています。


さて、オリンピックでは色々な事が起きましたね。

・金メダルをかじった知事の問題

・選手村の天井が低すぎる

・不倫問題の選手とその取り巻きへの火の粉

・開会式、閉会式の一社独占の癒着問題

・いじめ問題、女性蔑視

・難癖をつける、選手へのバッシング

・・・。あげるとキリがないですが。


そもそも開会する前まで国民の半分以上は開催に否定的でした。

(ちなみに、前回の東京オリンピックも同じように国民の半分以上は反対していました)

しかし、いざ開会するとメダルラッシュに湧き上がる日本国内。

何だかんだ言って盛り上がりました。


実際どうなんでしょうか?

そもそも、国民の半分が開催を反対していた。というのは事実なのか?

実際は、開催してほしいと思っている人が多くいたのではないか?

私自身がアンケートを獲っていた訳ではないので、事実は分かりません。


しかし、メディアに取り上げられる「国民の半分以上は反対している」という部分だけを見て、その結果に国民が誘導された。のではないか?


これは、日頃生活する中で皆さんが陥る可能性があるポイントでもあります。


国民の半分以上は反対している。というアンケートの結果(数字)は触ることはできません。

それすると不正ですからね。

数字を触ることができない。

でも、反対って言っている。としたほうがニュースは作りやすいんだよ。

という制作サイドの意図が働いたとしたら?


もし私が「反対多数」というアンケートの結果がほしいと考えると

「このコロナ禍で外国人がたくさん入国するオリンピックは開催すべきですか?」

と質問して「はい」「いいえ」で答えてもらいます。


もし私が「賛成多数」というアンケート結果がほしいと考えると

「選手の頑張りが無駄にならない様に今年こそは無観客でもオリンピックは開催した方がいいですか?」

と質問して「はい」「いいえ」で答えてもらいます。


何となくこの話の意図が見えてこられたかと思いますが、人の意見はいくらでも操作できます。


数字のトリックです。


アンケートの設問自体を操作し、結果を操作するパターン

もう一つは、出た結果の視点を変えて操作するパターン


ある会社の日別売上のグラフがあるとします。(仮想です)

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右肩に徐々に上がっていることがわかります。

これをある部分で切ります。

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上下のブレは多少ありますが、近似曲線を引くと横ばいです。

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ここで切ると、近似曲線は右肩に上がります。


もし私が、悪意を持って特定の部署だけを攻撃し、その部署の人員を減らそうと考えているとします。

この場合、横ばいのデータを持ち出して、

売上が横ばいなのは営業部の責任です。営業部の人員は今の人数は不要です。よって営業部の人員を1/10は削減すること。

みたいな鬼のような資料を幹部に提出しますね。


もし私が、営業部の人間で人員を増やしたいと思っていれば、右肩あがりのデータを用いて、

この様に、現在右肩にあがっており、これから継続して売上を拡大するには人員が必要となります。

みたいな資料を幹部に提出します。


これは、誰もが陥る数字のトリックです。


今回は「悪意」とあえて表現しましたが、悪意が無くても、皆さんが何か数字を分析しないといけないときに、

「こうであってほしい」

「たぶん、こうなんだよ」

の様な先入観を持ってしまうと、この数字のトリックに取り憑かれる場合があります。


逆に言えば、数字の切り方や数字の取り方でいくらでも結果は操作できると言うことです。

だからこそ、出された数字、出た数字を鵜呑みにするのではなく、一度離れて

「本当にそうなのか?」

と考える時間は必要ですし、意図的に違う視点から数字を見る必要があります。


ジャーナリストの伊藤惇夫さんが言った名言で

数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う

という名言があります。


数字は動かしようの無い事実を表現します。

しかし、その動きようの無いモノだと思っているからこそ、人を誘導する材料として使われます。


大きなプロジェクトで自分の都合の良い数字だけを見て

「このプロジェクト行ける!」

とスタートを切ったけど実際は全然違う。って事は多くあります。

これは、そもそもの能力とかスキルは置いといて、数字のトリックに取り憑かれていたのかもしれません。


オリンピックの開催、そして選手の頑張り、結果に敬意を払った上で、その選手以外の取り巻きで起きた様々な問題。

開催されるまで日本中オリンピックの開催が否定的だった空気感

その空気感は実際は分かりませんが、結果として盛り上がったオリンピック

そこから考える人へ与える数字のトリック

そして、考える仕事のすすめ方



どうだったでしょうか?

ニュースをボーッと見るのも、「へぇー」って見るだけでも良いとは思いますが、「実際どうなんだ?」と考えること、感じることもビジネスパーソンとして成長する為にたまにはやってみても良いと思います。

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