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非常事態宣言中にオンラインだけで楽天に転職してみた。

 今日は完全オンラインだけで転職をした話をしたいと思います。タイトルの通り2020年5月1日に楽天に入社しました。日本では非常事態宣言が出されておりGWにも関わらず自宅で自粛が強いられる時期でした。

そんな最中で転職になぜ踏み切ったのか、その後にどんな働き方が待ち構えていたのかLinkedInを利用したリモート転職活動とワークフローホーム(WFH)の完全オンラインの生活をご紹介します。この記事は転職活動編です。3775文字

■サマリー
 - LinkedInはプロフィール充実させて損なし
 -  転職意向がなくてもメッセージ来たら話してみる
 -  仕事観の棚卸はWHYで考えると軸が見えてくる
 -  Zoom面接にはバックアップを。

オンライン転職活動の始まり

 前職は黒い段ボールが特徴のアパレルECでした。1月後半頃からなるべく自宅作業を推奨という温度から完全リモートワークへという形で徐々に出社せずにオンラインで仕事する機会が増えていきました。

家族と過ごす時間も増えて、まだ半年満たない産まれたばかりの子供の成長を毎日見ながらこのままずっと自宅で仕事していくと、どうなるんだろう。

働き方を変えるとどんな生活があるんだろうと思い始めたのが最初のきっかけでした。

LinkedIn本格活用をスタート

 2月後半にLinkedInのプロフィールを見直して、サイトに指示されるままに項目を埋めていきました。

整理をした日に、有名IT企業の人事からメッセージ。「ぜひカジュアルに話しましょう」という内容。

人と話もしたかったので、即レスで返事をして2時間後に電話で、これまでのキャリアと転職意向についてお話をしました。

翌日のこと「履歴書と職務経歴書をご準備して面談に進んでいただきたい」というメッセージ。こんなにサクサクと進むんだなというのがLinkedIn転職の始まりでした。

その時にプロフィールをすべて英語と日本語の2言語体制に切り替えました。

■LinkedInを英語で設定
 それから翌日も、その翌日も次から次に、あらゆる企業人事やエージェントからオファーのメッセージが届く(外資で日本に参入しているツールベンダー、EC、海外ベンチャー日本進出準備中とか)。

あとで知った話、割とこういうことはあり得るみたいですが、人に求められるのは悪い気持ちはしなかったです。

とくにリモート環境では人と仕事以外の雑談をする機会というのが貴重だった時期なので、断らずに会話を楽しんでいました。

なんなら、転職エージェントの人が書いた本の読書感想文まで書いて、送り返していたり、アマゾンレビューに投稿してと言われたらした。とにかくNOをなくして、徹底的に楽しんいました。暇人ではなく、人と関わることに飢えていました。

 メッセージやり取りしていて英語で電話かかってきたときには、一瞬驚いたこともありました。

でも「お!これはオンライン英会話が無料で受けられる」と思って、転職する気もまだなかったですが人生相談や、仕事に対するWHYのセッションを繰り返し行いました。

これが一番実はその後に役にたつ経験になりました。

海外の人たちはWHY WHY WHYとどこまでもWHY。シンプル、ショート、ストレートに仕事観について棚卸できた事が収穫でした。

今履歴を数えると2月だけで52人と話をしていました。

一回のセッションが15分くらいなので負担にもならず、このトークセッションが気持ちを転職活動へ強くドライブしていきました。

■LinkedIn就活の大まかの流れ

1 こんにちは、いい仕事がある(チャット)
2 一度話しましょう(チャット)
3 WHYのセッション 仕事観の確認(電話)
4 提示したお金と仕事は興味あるか(電話)
5 レジュメ送ってね。(チャット)

LinkedIn就活の注意; 相手の前提知識を聞いて話をする
 LinkedIn使うときの注意ですが、真摯に対応してくれる人もいれば、自分の営業成績のために適当な対応する人、あとはIT、マーケティング知識がなく話がまったく通じないような人もいます。

話始める前にどこまで専門用語が分かるかなどバックグラウンドを聞いて話始めるのがコツだと思いました。

特にデジタルマーケの場合にはツール名などは、無数にあるので知らないこともあるだろうという前提で、分かりやすく伝えることが求められると思いました。

CDP ? 
SQL? 
looker ? 

という感じでアルファベットの綴りですが英語ではないことは気を付けたいポイントでした。

LinkedIn就活のコツ;即レス
 LinkedIn使い始めると、次から次にメッセージが届きます。相手のプロフィールなどを見極めて一定以上問題なければ即レスして、話を聞いてみたらいいと思います。

エージェントは大量の人にメッセージを送って反応のあった人の中からマッチしそうな人と関係構築しています。

市場に出ていないシークレットな仕事内容を見せてくれるようになります。

構えることもなく友達と雑談する感覚でいろいろ教えてもらえばいいと思います。

IT系企業だと非公開ポジションだと、ジョブディスクリプション(募集要項)に、次の予定しているサービス戦略の大枠が書かれてあったりします。

また求めるスキルと年収レンジが記載されているのでマーケットバリューを観察するバロメーターにもなります。

オンライン面接スタート

世界の最大手EC企業 VS 日本の最大手EC企業

 WHY のセッションを繰り返していくうちに2社のプラットフォーマーにオファーが集中してきました。

結果は楽天を選択したわけですが、なぜ楽天を選択したかはまた詳しく別の機会に書きますが、暑苦しいくらい熱かった。その一言でした。

リモート環境の中で、人の体温を一切感じない書斎で仕事をしていたなかでも「ぬくもり」を表現できる会社なら、このままWFHが継続しても関係性を作れるだろうという仮説がありました。

電話やモニターこしに聞こえてくる声にこもる言霊。最後の決め手はスピリチュアル的な理由かもしれませんが、ハードな環境下では最重要でした。

■Zoom面接の開始
 転職における面接といえばスタンダードは会議室。

人柄やオフィス雰囲気を現場で感じながら緊張感をだしながら、面接官と波長のシンクロ率を確かめるものです。

そのような複数のセンスを感じとりながらやるサバイバルゲームがオンラインでは戦い方が変わりました。

 オンラインにおいては情報がフィルターされて消え去ってしまいます。残る情報は背景情報、しゃべり方、声質、表情、髪型ぐらい。相手のPC環境の解像度も分からないので、見え方も分からない。

一体なにをヒントに探りあえばいいのかと大きな戸惑いは最初ありました。

しかしその状況は相手も一緒なので、マーケターの得意分野である人間観察をしながら短時間で人柄と特徴を仮説だてして方向性の調整をすることで対応しました。

 このように余裕をもって対応できたのは、英語によるWHYのセッションを繰り返し行ってきているので、ぶれない軸はその時には完成していました。

質問に対しては反射的に答えられるようになっていたこと、聞かれたことには、シンプルに回答。

聞きたいことは、なぜ知りたいのかも考えているから準備不足ということはなかったと思います。

■Zoom面接のコツ

 Zoomの特徴である背景を隠すことができる機能は使いませんでした。

天井まで到達している数百冊の本をあえて見せて、パーソナリティを補完する形で相手に与えられる情報量を最大化しました。(後日談ですが背景の書籍の所有量は注目していたことを聞きました)

■Zoom面接にはバックアップを

 ひやりとした事は面接中に1度Zoomの回線が切れて、PCから入ることもできなくなり、携帯から入り直したことでした。

もたもたしていたら確実に運命は変わっていたと思います。

■回線が切れることもあるので、バックアップのPCや携帯に会議リンクとドキュメント一式を転送しておく。

■事前に回線が切れたら入りなおすことを断りを入れておく。

当たり前かもしれませんが、2重化、3重化の重要性を教えてくれたのはとレジャーデータ時代の上司である堀内さんでした。感謝。 念には念をの精神が役に立ちました。

リモート転職活動の気持ちの保ち方

ここまでリモート就職活動について、ツラツラと記憶を頼りに書いてきましたが最後の章として、オンライン環境の中での就職活動の気持ちの保ち方をまとめてみます。一言で書くと、なんでもやってみる。これにつきます。

- とにかく前向きにとらえてポジティブに切り替える
- YESの精神で、チャンスの流れをつくる
- コンフォートゾーンから出る。前に進むしかない。
- 失敗はトライアル検証だと考える
- 相手も、はじめましての人には緊張すると思えば気楽

ちょうど3500文字を超えたところです。

これから転職活動をされる方に何かお役に立つ話ができたでしょうか。コロナウイルスの中で、厳しい仕事探しの状況はまだ厳しい状況だと思います。一緒に前に進んでいきましょう。

続いて入社して一度も出社せずにフルリモートワークの中でどうやってチームで仕事をしていくかという話を紹介します。

後半記事はこちら

中野。

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