見出し画像

聞こえない恐怖~障がいは強みになる~

当時、小学5年生の女の子が重機にはねられ死亡した事故。

その女の子は聴覚障害だったんだって。

悲しい事件だったよね。

両親は「逸失利益」(将来得られるはずだった収入の事)を求め裁判を起こした。

被告側は女の子に聴覚障害があった事を踏まえ、逸失利益は健康な女の子の40%だと主張している。

つまり、被告側の主張は、

障害者は健康な人より稼げない。

こんな主張が認められる社会。

今回は、この事件について考えてもらいたい。そんな思いで記事を書きたいと思います。

私も障がい者の一人だから。

私の障害について

聞こえない恐怖。

1つのことに集中すると、周りの音が聞こえなくなる。

私の障害は右耳小耳症。

簡単に言うと、片耳がほぼ無くて聞こえない状態。

手術して耳の形は作ったけど、飾りの耳を付けてる感じ。

いつも説明する時は、

片耳を閉じてみて。それが私の世界。

https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/mimi/shoji.html
これが障害の詳細。興味ある方ぜひ見てください(笑)

症状の確率としては、1万~2万人に1人の割合。

すごい確立に当たった(笑)今ではちょっとした自慢話(笑)

小耳症の主な症状としては、

・聴力が乏しい(私の場合、健康者の1/2)

・対人コミュニケーションが難しい

・思考力や学力が劣る

・言葉を覚えるのが難しい(音を聞き分けれない)     などなど

小学校の頃は、周りと違う姿が嫌だった。

だから髪の毛は、常にロングヘア―。いじめられるんかなって思ってたからね(笑)

先生も障害の事は知っていたから、気を使ってくれる。

それが一番つらかった。

優しさからだけど、普通に接してほしかったな(笑)

中学では、なめられないために、自己主張も強かったし、悪い事もあほな事もいっぱいした。

聴力検査はただの地獄。聞こえるまで音上げるから音漏れ状態。(笑)

あの時の先生の顔や同期の顔は忘れない。

伝言ゲームやひそひそ話も大っ嫌いだった。

聞こえないからね(笑)参加したくないから授業中にも関わらず、わざと教室でて先生に反抗してた。

とりあえず、皆に障害がある事を知られたくなかった。

たぶん、皆気づいていただろうけどね(笑)

高校では、あんまり友達出来んかったんよな。

近寄りにくい空気出してたんだと思う。

いかに自分を強く見せるか

昔は、こればかり考えてた。

だから、人と壁を感じる事もいっぱいあったし、一人行動が当たり前になっていた。

大学では、語学大学に入学しました。

語学大学は最も私に最も適していない学校


それでも、心のどこかで多くの人と関わりたいと思っていたから昔から海外には興味があったんだよね。

ここまで読んだら1人ぼっちやった人生に見えるよね(笑)

今でも、大人数の人達と話すのは苦手やし、うるさい所が好きじゃない。

様々な音を聞き分けるのができないから。(笑)

けど、こんな私にも、友達ができた。

地元、高校、大学など様々な友達と出会いました。人数は少ないけど(笑)

彼ら彼女らは、私の病気を知っても変わらず接してくれる。

友達がいなかったら私は、

人と話す事が困難になっていたかもしれないし、ここまで明るい性格にはなってなかったと思います。

障害の症状を克服できたのは友達のおかげ。

だから、感謝。ありがとう。その一言に尽きる。

障害は強みに変わる

ここまでの話だと、辛い人生だったねって思うかもしれません。

けど、私は障害を持って産まれてよかったって心の底から思います。

自分の障害をこんな風にとらえるようになりました。

障害は他人に対するハンデ


私は、14年間サッカーをしていました。

試合中は、周りの音が聞こえない。パス呼ばれてもどこ?って感じやった(笑)

だからこそ、試合中誰よりも周りを見てた。

いつしかそれが武器になっていたんだよね。

他にも、ミーティングが行われる時は、コーチの隣を位置取り。

結果、中学ではジュニアユースチームの試験に合格する事ができたし、全国大会32/7000位のメンバーにも選ばれることができました。

障害があったからこそ武器を得る事ができた


大学は、聴力が最も重要である語学大学に入学しました。

もちろん、入学当初から自分は語学に向いていないと自覚していました。

だからこそ、放課後の図書館で閉館時間まで勉強したり、通学時の電車の中では単語帳を見つめていた。

皆が1回聞けば覚えれる単語を、私は2回聞かないと覚えられない。

だから、勉強する時間は効率的に使う事が得意になった。

結果として、英語に加えて、大学で初めて習った中国語はネイティブと会話できるにまで語学力は向上しました。

障害って短所に見えるよね。それは間違い。

障害は自分に足りないものを教えてくれる


その障害を補うために、工夫して生活を送る。

そして逆境を超える努力をする。

だからいつしか、障害が強みに変わるんだよ。

障害を言い訳にしたらだめだと思う。

障害を含めてあなたなのだから


それがあなたの個性。

きっといつかあなたの障害を自慢できる日が来ると私は思っています。


今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

障害を完全に受け入れる事ができていない社会。

自分に自信を持っていない障がい者の方々。

私は、それらに訴えるために記事を書きました。

もっと障がい者を受け入れてくれる社会になってほしいし、

障がい者は、自信を持ってほしい。

それがあなたにしかない個性だから。

障害持ちでも、健康者と変わらない給料をもらうべきだし、

貰う能力はあると思います。

私達は様々な逆境を乗り越えてきたから。誰よりも強い。

障害を抱えた子供が生まれても心配しないで。

きっと、彼らは障害を克服し、強みに変える事ができるから。

この記事を読んで、誰かの元気に繋がればいいな。

誰もが共に過ごす事ができる平等な社会になれば良いよね。

いつかしか本当の意味でのバリアフリーが叶いますように。

じゃあね✌


この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?