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すごいアドリブ力!288「無知からのアドリブ力」

こんにちは、くらです。

アドリブ力とは、「咄嗟の判断・対応によって、自分を含め周りの人たちも幸せにする力」と定義します。

どんな人も、人生の中で培った、自分独自の力があります。
その力を周りの人とちょっとずつでも共有できれば、あなたの周りはどんどん明るくなり、お互いの力で更に明るく、そして楽しく場を育てていくことができます。

あなたの力に気づいていただくヒントとなるようなお話を紹介していきたいと思います。
あなたも私も、お互いにアドリブ力を磨いて、お互いの生きる場をどんどん明るく照らしていければと思います。

クイズ

人はなにから学ぶのか。という問いに、あなたはどう答えるだろうか。

『「○○○○○』と認めるからこそ、ものを学べるのだ』

○に入る言葉はなんでしょうか?

[こたえ]わからない
(『無知の技法』スティーブン・デスーザ、他(日本実業出版社)より引用 P132)

まえがき

知識、スキルは生きていく上で助けになる。でも、人生に迷った時、本当に助けになるのは、どんな環境でも学ぶという意志であると思う。

「知らない」ことを「知る」

「簡単に目に見えないと、何も起きていない、と私たちは思いたがる。だが変容は闇の中で起きる。私たちは見えているもの、比喩的な意味で光のもとにあるものに価値を置きたがるが、そもそも自然は昼と夜との完璧なバランスによって成り立っている。『わからない』と認めるからこそ、ものを学べるのだ。知らないという闇は、新たな光を呼びこむ自由と余白とを差し出している。

著名なグラフィック・デザイナーのアラン・フレッチャーが、著書『横目で見る技術(The Art Looking Sideways)』で、余白は何かが『ない』のではなく、空間が『ある』のだ、という見解を示した。例として、そこから何かが生じるものとして余白を利用した芸術作品の数々を紹介している。セザンヌは空白を絵画や彫刻にした。

ジャコメッティは『空白の脂肪をそぎ落し』て彫刻を造った。俳優のラリフ・リチャードソンは演技に『闇』を活かした。音楽家のアイザック・スターンは、音楽に静寂を取り入れた。これらと同時に、知らないという状態における『知識の不在』は、可能性に満ちた不在なのだ。

知識が『ある』とみなすことの問題点は、その視点が往々にして、知識が『ない』ことにひそむ機会を閉め出す点だ。ヴェサリウスの時代の人々は、ガレウスが解剖のすべてを知っていたわけではないかもしれない、と認めることができなかった。1400年にわたって、思い込みが疑問の余地を閉め出し、新たな目を閉ざし、それゆえに新たな学びと知識獲得を阻んでいた。」
(前著より引用 P132-133)

あとがき

簡単に目にみえないと何も起きてないと思う。でも、見えていても何も起きてない、と思うことも多々あるのだと、最近見た動画で思った。

この動画は、色が分からない人(色覚異常)が、この病気専用のメガネをかけて、生まれて初めて色を見る、という動画だ。

なんど見ても涙がでてしまう。

色の見えている人には分からない、この世界の美しさを、色覚異常の人たちに教えてもらった気がする。自分は、見えていても分かっていなかったのだ。そして、彼らの問題を「ない」という世界から、「ある」という世界につなげた研究者たちは、明らかに「わからない」ということを認識しているのだ、と改めて思った。世界を変える人は、まさに「無知を知る」人たちなのだと感じる。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今日の一言

「今日の一言:無知からのアドリブ力は、わからないことを認識することで磨かれる」

今日の「みんなのフォトギャラリー」

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