すごいアドリブ力!266「開眼を促すアドリブ力」

こんにちは、くらです。

アドリブ力とは、「咄嗟の判断・対応によって、自分を含め周りの人たちも幸せにする力」と定義します。

どんな人も、人生の中で培った、自分独自の力があります。
その力を周りの人とちょっとずつでも共有できれば、あなたの周りはどんどん明るくなり、お互いの力で更に明るく、そして楽しく場を育てていくことができます。

あなたの力に気づいていただくヒントとなるようなお話を紹介していきたいと思います。
あなたも私も、お互いにアドリブ力を磨いて、お互いの生きる場をどんどん明るく照らしていければと思います。

クイズ

平櫛田中(ひらくしでんちゅう)という彫刻家の話。芸術史に残る数々の名作を生み出し、、107歳で世を去るまで数百点の作品を世に送り出した。
その彼が、売れない時期に、岡倉天心に悩みを打ち明けた。どうすれば作品が売れるのか。
天心の答えは思いがけないものだった。

「○○○○ものをおつくりなさい」

○に入る言葉はなんでしょうか?

[こたえ]売れない

(月刊到知2022年4月号「守拙求真の求道者 平櫛田中に学ぶ」より引用 P28ー29)

まえがき

偉大な作品を創作した芸術家でも、若い頃の売れない時代には苦しんでいます。でも、そんなときを乗り越えた時、本人も想像していない大きな力が湧いてくる。

開眼の転機

(孫の平櫛弘子さんのお話)
「祖父は、二十九歳の時に発表した木彫『唱歌君ケ代』で賞をいただいたものの、その後は長らく不遇の時代が続きました。そんな折、仲間と共に天心と同席する機会に恵まれた祖父は、『どうすれば作品が売れるようになるでしょうか?』と苦しい胸の内を吐露しました。これに対する天心の言葉は、実に思いがけないものでした。

『諸君は、売れるようなものをおつくりになるから売れない。売れないものをおつくりなさい。必ず売れます』
祖父は、 生涯忘れることのできない言葉を聞いたと述懐しています。祖父が素晴らしいのは、その天心の言葉を受けて、『ならば自分はつくれる』と、彫刻家としてやっていくことに確信を得たことです。

天心の導きにより迷妄を脱した祖父は、創作に一層心血を注ぎ込むようになり、彫刻の内に理想を表現するという田中芸術の神髄を体得していったのです。」
(前著より引用 P30)

あとがき

売れないものを作れ、と言われて開眼する、というのは、やはり常人のレベルを超えている気がします。しかも、それで、俺ならできる、と悟る人は、元々そういう世界にいる方なのだろうし、そういう相手を見越して、天心さんも指摘したのだろうと感じます。

凡人の私にはとてもついていけない世界かもしれませんが、でも、心血を注いで、自分の道を進む気があるか、と問われているような気がします。これは、誰にも当てはまる激励かもしれません。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今日の一言

「今日の一言:開眼を促すアドリブ力は、志を高く保つことで実践される」

今日の「みんなのフォトギャラリー」

いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、hanakazehikariさんの画像です。ありがとうございます。

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