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「半歩先を読む思考法」を読んで。

・きっかけ

こないだと同様に、落合陽一さんの本を読んでみたかったからです。

それにしても、最近は「思考」とか、「考え方」とかって類いの本をよく読んでいる気がする。

・感想

この本は落合さんのnoteをまとめたものなので、落合さんのマガジンを購入している方なら既に一度は読んだことのある内容だと思われます。
(私は購入していません。)

本書の中身としては、

落合さんってどんな人?から始まり、落合さん自身の過去の振り返り、日常で感じることが書かれてます。


私の感想を一言で書くと、

私も何かに全力にならないと!

という気持ちになりました。


私の中で落合さんは「睡眠時間が短い人」という認識が元々ありました。

この本には落合さんの1週間のスケジュールの例が書かれてますが、睡眠時間が4時間くらいしかなく、その睡眠時間で毎日働けるなと思ってしまいます。

落合さんが自分の過去を振り返る中で、

20代はあっという間に過ぎ去って、何もやりきってなく、下積みの時代だった。

というようなことが書かれていて、私からしたら何か1つくらいはやりきったと思えることがあるのでは?と思ってしまいました。

それくらい私からしたら凄いです。

睡眠時間を削ったり、こんなに色々やっているのに「いや、全然です。」というのを見て、「私も」と活力を貰いました。


>一転して、、、

正直に言うと、この本はよく分からない部分が多かったです。

所々分かるところもあり、分かる所を読んでいる時には他の所も理解するとこんな感じの気持ち(ちょっとワクワク感が湧くイメージ)になるのかな~と勝手に思いながら読んでました。

>研究の話

個人的分かったと思っている所は研究生活の話です。

落合さんと永田恭介さん(筑波大の学長)のこんな会話が書かれている。

「『なんか特に気になることもないし、何かに猛烈に根を詰める気もないし、適当に就職してそこそこやりがいのある仕事して、そこそこ楽しく幸せに生きられれば別にいいので、研究は卒業できる程度に、もしくはそこそこ人並みに発表できればいいです』という学生が増えてきたら、どうやって研究の面白さを伝えたらいいですか?」

「そういう子話が無理に研究しなくていいんじゃないかな、研究するには【思い込む力】が重要だからねぇ」

本書 p84~85

落合さんの質問の通り、私の大学でもこういう人が大多数だった。

大抵、頑張る人は「奨学金の免除を狙っているからね」

これしか私は聞かなかった。
(本音かどうかは知らないが。)

かくいう私は奨学金はおまけ程度にしか考えてなかった。

私は研究者に憧れているふちがあったが、特にやりたい研究はない。

というような状態だったので、がむしゃらに全力でやれば何か得られるのでは?という一心だけでやっていた。
(嘘はない。)

会話にある、【思い込む力】は私の中では「全力であれば何か得られるだろう」にマッチしていると思った。

落合さんも、「妄想力」、「根拠のない自信」、「偏屈さ」、「多動力」というような言葉を考えていたらしく、【思い込む力】がこれらを統括する言葉のようにビビッと来たんだな~と私は読み取った。

落合さんも過去を振り返って、研究を始めるには仮説を思い込むことが必要だし、思い込んだからにはやらないと気が済まない。やったからには合っているか間違っているかの結果が出て、じゃあ次はこうだ!と進んでいく。

これに近しいことを私も研究室時代に体験したと思っている。

私の場合は研究による仮説ではなかったが。

まあ、半分は愚痴みたくなってしまうが、書こうと思う。
(というか、私が悪いのか?)

私の研究ゴールは研究している内容を数式でモデル化することだった。

しかし、私が研究室に来る何年も前から同じ実験をしても結果は先生が想定しているモデルとは合わない。

私は先生の仮説の方が間違っているのでは?と思ったが、先生は考えを変えようとはしなかった。
(これも思い込む力なのでは?とふと思った)

私も先生に甘えていた部分があったのだろう。踠いてはみたものの少しも進まなかった。結局、修了間近になって、先生にアドバイスを求めたが、返ってくる答えは変わらなかった。
(私のスタンスとしては、私も勿論考えるが、先生も別で考えているはずと思っていた。今考えると、大学院生なんだから放置プレーなのだろうか?先生の研究テーマは私がやっているテーマしかなかったので、成果を出すペースを学生のペースに任せてもいいものか?とも思う。うだうだ書いたがよく分からん。)

そこから、先生のやり方は間違ってるという仮説を元に私の研究が始まったと思っている。
(こういうスイッチの付き方を見ると、私は先生ありきで考えていたのだろう…)

振り返ってみても、あの時期が3年間で一番研究した時期だと思ってる。

結果を言えば、先生の仮説をひっくり返すまでには至らなかった。しかし、解決したい課題の半分は解決することが出来た。

解決したことに対しては「これは私が見つけたんだ!」と勝手に満足している。

修了間近に論文の検索をかけたが、やはりヒットせずにまだ私だけの事実だと思っている。
(まあ、学術的には世に出ないと全く意味はないのだが、それでもいいと思ってる。)

落合さんも

自分がほどける瞬間の快感は知の喜びの一つだと思う。「やった、世界で俺しか知らないんですよ」というやつ。

本書 p84

と書いており、おそらく似た感覚なのでは?と思う。

>今の悩み

次に書きたいのは私の今の悩みについて。

それは「これからどうしたいのか?何をするのか?」だ。

落合さんも未踏を目指すことに対してこんなことを書いている。

長い競争の中で自分の魂の色を模索する作業に価値があると思っている。つまり、結局君はどうしたいのか、なんなのか、世界観は?みたいなことに向き合い続けることができた人は強い。一度、その世界観を構築することができれば、その世界観は更新し続けることができる。

本書 p117~118

私はどこにたどり着きたいのかすら分からないが、ここに書かれていることは参考になると思った。

考えていこうと思う。

まず、私は何かと競争しているか?と言われると「うーん?」と考えてしまうが、かっこつけて言うならば、自分の人生と競争しているのかもしれない。

この君はどうしたいのから?という問題は大学生のうちに考える問題だと勝手に思っている。

前々から思っていたことだが、みんなが中学生で考える問題を自分は高校生で考え、みんなが高校生で考える問題を私は大学生で考える。

という、ある種の一回り遅い心の発達なのでは?と感じることが多い。

まさにこの問題も大学生のうちに考えることと思っているが、私はもう大学生ではない。

昨年からその世界に足を踏み入れたと思っているが、去年はほとんど考えるだけで行動に移せていなかったので、何も生まれてはいない。

上の引用で言うところの「世界観の構築」には至っていない。

とにかく考え込む、手を動かして未熟さを知り、さらに考え込む。そういった作業には、深い集中がある。~(略)~ 自己肯定と自己否定の間で、世界像を追求し続ける習慣は、自分なりのコンセプトを作り上げることに繋がる。

本書 p118

去年まではこの文章の「とにかく考え込む」までしかしていないが、今は少しずつではあるが行動している最中だ。

これからどうなるかは分からないが、1つずつやっていくと自分がどうしていきたいのかが見えてくると思っている。


・最後に

NewsPicksで落合さんが出ている会の放送を見たこともあるが、そこでも話は分かりづらかった。

わかろうとするが、私にとって落合さんはそういう人なのだろうと思った。

単純に今は分からないだけで、後々分かるかもしれない。

本書のサブタイトルで、「落合陽一の見ている風景と考えていること」と書いてある通り、読んで理解できる部分もあったので、その一端を感じることが出来たのかなって思ってます。

気になる方は是非読んで見てください!

では。







P.S.
気づいたらめっちゃ書いていた~

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