好きなCM

CMに対して好きと思ったことはあまりない。何を基準に好きと捉えるかだが、このCMを見ていても苦ではないが判断基準だと思っている。

基準が既にマイナスから始まっているわけだが、CMは番組といったコンテンツを不用意に遮るものでしかないと思っている。突然CMが入るとコンテンツの世界に入り込んでいたのに現実に戻されるというか、視界に色々なものが入り込んでくる。逆に考えるならば、現実に引き戻してくれるもの、箸休めとも捉えることができる。加えてプラスな点は私たちを我慢させることにあると思う。CMが入ると「良い所なのに～」とヤキモキする。そしてそれが終わるのをじっと待つ。この間には、早く続きをみたいという好奇心を高めさせる。あるシーンがCMを挟むのと挟まないのでは、そのシーンへの見入り方が違うと思う。ここは箸休め的な意味合いと同じで、「また始まった！」とコンテンツにグッと入り込む。

こうやって書くと、CMも悪いものではないかもしれない。一種の興奮を治めるための処方箋みたいなものだろか。

という私のCMに対する考えは置いておいて、好きなCMを紹介します。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のCM

YouTubeで絵の描き方動画を見ることが多くなったので出てきたと思われます。

アプリ自体は絵を描き始めた頃に知りました。使ってみましたが、指では上手く描けず、さらにはタッチペンを買ったのものの上手く反応しなかったので、今は諦め中です。お絵描き用のタブレットを買った時にリベンジするつもりです。

このCMがスゴいところは絵の色合いや背景でイラストに全く違った印象を与えられるんだと感じたことです。

塗り絵と言ったら失礼かもしれませんが、塗り手によって同じ下地から始まったとしても印象が違うことがあります。それと似ているなと。似ているというか同じだけれども、そういう見方ができませんでした。ただ上手く描くんじゃなくて、見せ方を変えるということをこのCMから感じました。

自分が下手くそだな～と思っていても、背景や色合いでその場面に見事に合った絵になるかもしれないということです。あくまでも自分が下手くそと感じるのは自分が想像していることと解離しているからであって、自分の理想通りに描けていないことに変わりはありません。スポーツので言うところの頭では分かっているのに体はそう動かない状況と一緒です。そこを見せ方で乗り越えるというような印象が強いでしょうか。