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『人生を狂わす名著50』を読みました。 #2

前回まではこちら

↑では自分の書評本に対する立ち位置、この本との出会いについて書きました。

今回はその続きです。話としては、紹介されている本の中で読んだことのある本が1冊しか無かった。けれども、紹介した本を読んだ後に読んで欲しい本の中から知っている本・読んだことのある本を探すという所まで書きました。

その結果、知っている本が2冊、読んだことある本が1冊、知らないけど読んでみたい本が1冊ありました。

知っていたのは、『野生の思考』『自由からの逃走』。レヴィ・ストロースとフロムの本です。哲学に興味があるので知っていたという感じです。

読んだことある本は『私とは何か 「個人」から「分人」へ』です。この本は個人的なお気に入りの1冊です。相対する人によって明るい自分、暗い自分、甘えている自分など自分の色んな側面がありますが、「どれが本当なの?」と1つに絞るのではなく、全てが自分であり、場面によって入れ代わり立ち代わり、その濃淡が違うという考え方を知り、対人関係や自分について悩むことが少し気楽になった本です。

読んでみたい本は『なぜふつうに食べられないのか:拒食と過食の文化人類学』です。これも哲学と一緒で人類学に興味があるので気になりました。

以上が気になった項目です。まずは、その項目から読み始めようと思ったものの、まずはまえがきを読むことから始めようと思って読むと、この本の使い方のページがありました。使い方と言っているので本当は全部読んで欲しいかもしれないけれども、時間が無い人は気になる所を探して欲しいというメッセージと受け取りました。

使い方には紹介している本それぞれに対して色々なカテゴリーが分けられてます。私が着目したのは「どんな人に読んでほしいか?」 「どんな価値観か揺さぶられているのか?」です。これを先に挙げた4冊に当てはめることで著者から見た自分の興味関心を客観的に見えるかも?と思いました(と同時にこれをnoteのネタにしようとも思いました)。

どんな人には読んでもらいたいか?を引用すると

・大人になっても、「これから」に迷っているあなたへ
・生きるとか死ぬとかってけっこう虚しいよなぁと思う人へ
・社会に適合するのってむずかしいと思うあなたへ
・日本の、いや「私たち」の闇について知りたいあなたへ

『人生を狂わす名著50』より

最後の1つ以外は的を得ているのかなって思いました。(社会的に、人生的に)これからどうしようかな?ということに集約されている気がします。最後の1つも考えてみれば自分と社会をつなぐような観点と考えれば前者3つとそれほど変わらないかもしれません。

逆に考えれば、私自身こういった目的で読書をしている部分もあるので、著者目線で見ても、方向性は間違っていないのかもしれません。間違っているという表現ではなく、どちらかと言うと、王道を進んでいると言えるかもしれません。ストレートにその事が書いてある本を読んでいるとも言えます。

別にどんな方法でもいいんですが、直接は論じていないものの、「これに感銘を受けて考えが変わりました」というのも全然考えられるケースです。

どんな方法でもいいと言いながらも、王道かどうか?という考えに至ることが自分の悩み方がいわゆる普通なのか?と、自分の立ち位置を知りたがっているんだろうなと。深読みすれば自然と、他者との立ち位置を比べてる方向に考えがいっているんだと分かります。

本の感想らしいことは書いていませんが、引用したキャッチフレーズの本を含めて10冊ほど読んでみたいなぁ〜と思う本が増えました。

では。

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