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「関西電気保安協会」のCMの美しさ………

「関西電気保安協会」

関西圏に住んでいたことがある人はもちろん、(多分)全国的にも有名なこの単語の"正しい読み方"を出来る人は、きっと多いはず。

「日本で最も有名なローカルCMの一つ」と言っても良いこの「関西電気保安協会」のサウンドロゴを中心としたCM、ブランディング施策として実はめちゃくちゃ的確で、美しいな……………と数日前に気づき、感動しっぱなしです。

「識別記号」として最高の役割

ブランド(銘柄、英: brand)とは、ある財・サービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。-Wikipedia「ブランド」より

ブランドの定義は、他のサービス等と区別するためのあらゆる概念。よく「識別記号」という言葉で表されたりもしますが、要はロゴや音などに触れたときに「あのブランドだ」ということがわかれば良いわけです。

その点、あの文字面とそして何よりメロディに触れた瞬間に、誰もが「関西電気保安協会」とわかる。詳しくはわからなくても、なんとなく作業着を着たおっちゃんが電気の安全を守ってくれているということがわかる。

「識別記号」として、最高の役割を果たしていると感じます。

圧倒的知名度と、恐らく高い好感度。それによる効果

これについてはテレビCMを打ちまくるという、言ってしまえば「カネにモノ言わせて」という評価にもなってしまうのですが、それはさておいても圧倒的知名度を有しているのは事実です。

歴代CMはもちろんですし、

これなんかは30秒CMの大オチに持って来ています。それほど、知名度が高いということです(知名度が低かったら1ミリも面白くないので…)

ちょうど良いセンスのユニーク路線で駆け抜けてきたことも、このCMシリーズの素晴らしい点として挙げられるでしょう。「おもろい」は、好感度が高いんです。

CMで知名度と好感度が上がっていることで、恐らくですが現場レベルのスタッフさんはかなり仕事がやりやすくなっていると思います。

訪問系の仕事をする人にとって、「はじめまして」から「あんた誰やねん?ホンマに大丈夫な人か?」という審査を通過するまではかなりの労力が要るのですが、CMの効果でかなりそこがショートカットできているはず。

僕も新卒から3年間トドックの現場にいたのですが、道内ではあまりに有名なこのCM(歌)とキャラクターのおかげで配達先のお客さんはもちろん、道行く人からの認知度もほぼ100%に近かったはずです。おかげで、仕事はかなりやりやすかった実感があります。

テレビCMという"飛び道具"で知名度と好感度を高めて、それが現場レベルまでしっかりと浸透して、事業の推進を後押ししている……というこの繋がっている感。美しいと思いませんか?

あと、タコ足配線は気をつけましょう。


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