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『土の偉人 金原明善伝』を読んで

弊社、明善株式会社というイマドキっぽくない社名なので「ん?」と思われがちなのですが、その由来は明治から大正を生きた実業家・金原 明善さんのお名前にあります。

金原 明善は人々の暮らしを守るため、私財を投げ売って治山・治水に取り組み、天竜川の洪水を防いだ人物。北海道の開拓にも携わり、功績を称える石碑が今も今金町に存在します。

弊社コーポレートサイトより(自分で書いた文章だけど)

家訓として「実を先にし名を後にす 行を先にし言を後にす 事業を重んじ身を軽んず」を掲げ、地域のために、人のために。天竜川の治水やその源流がある山の治山、運輸業、製材業、銀行業、果ては出獄人保護事業までいくつもの事業を手掛けられたこの金原 明善さんの生き様こそ、我々の目指す姿であり進む道だ、という想いで代表の中谷がつけた名前です。

……とはいえ、僕自身この金原 明善さんについてまだ知らないことが多すぎるという反省を常に抱えていたので、週末の時間を使って伝記を1冊読むことに。

気温は1ケタ、冷たい雨の降る中、喫茶店のホットココアを飲みながら……

『土の偉人 金原 明善 伝』を一気読みしました。

この1冊を通じて金原 明善さんの幼少期から老年期までを知る中で、「人や地域の困り事に真摯に向き合い、すぐに実行をした」というのが最も重要なポイントであり、彼が数々の偉業を成し得た秘訣だったのだと感じました。

幼少期のエピソードとして、寺子屋の和尚さんから「本ばかり読んでどうするつもりだ」と問われた際に「覚えた通りを行います」と答えた……という話があるのですが、この時点で金原 明善さんの中には「実行をすることでしか価値を生み出すことは出来ない」という明確な価値観があったのだと思います。

その後に語られる数々の事業も、おしなべて自分で見つけた課題もしくは人から解決を頼まれたことに対しての「即実行」から始まったものばかりだったので、これこそが原理原則なのだなと。

また、金原 明善さんが生涯を通じて質素倹約を貫き、とにかく物を大事にしたというエピソードも数多く語られており、この部分は自分の至らなさを痛感させられました。。。

無駄遣いをせず、物を大切に使い続けるからこそ手元に資産が貯まり、それを人のために使うことが出来る。真の豊かさとはそういうものだと思うので、僕もこの実践をしていきたいと思います。

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