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ツインレイと不倫の美学

唯一無二の運命の人と結ばれたいという、美しい夢を見るのは個人の勝手だと思う。でも、他者が介在しないはずの二人の関係性に、他者が作ったツインレイヒエラルキーを当て嵌めた時点で、何かがおかしくなって行く。

単刀直入に言おう。不倫だとか略奪愛だとかにツインレイというブランドタグを付けたからって、見る人の目を誤魔化せるかっていったらそうじゃないし、何よりも一番誤魔化せないのは自分自身じゃないんだろうか。耐えられない人はここでUターンしてほしい。私は私の思いの丈を吐き出したいだけであって、読む人を傷つけるのが目的じゃないから。

そもそも7つのヒエラルキーはどこでどうやって生まれたのか。ツインレイ界の大御所ソプデト様に詳しく載っていたので興味のある方は読んでみていただければと思う。

断っておくけど私は別に不倫否定派じゃないし、どんな恋愛関係であれ尊いし、それを何を思ってか不必要に飾り立ててるのは他ならぬ当人同士だと思う。瀬戸内寂聴さんじゃないけど恋は雷みたいなもので、打たれたら最後とも思ってる。ただ、誰彼構わず傷つけていいとは絶対に思わないし、不倫をするならやっぱり不倫の美学ってあると思うのだ。

掟その壱、相手の家庭を絶対に壊さないこと、なんて言わないけれど、やっぱり誰かを傷付ける可能性のあることに対しては慎重であるに越したことはない。JKじゃあるまいし、いくら婚姻関係が三次元的な枠組みとはいえ、不倫というものは白昼堂々ペラペラと一部始終を他人に話していい類の情事ではない。どうしても話したくて仕方ないなら、それは承認欲求だと思う。

胸に手を当てて考えてみてほしい。

ツインレイ=抗えない関係、という正当化をしていないか。ツインレイ=フレームともソウルとも一線を画したヒエラルキーの頂点、という根拠のない優越感と特別感で、自分の市場価値を押し図ろうとしていないか。

正誤のモノサシも、優越感も、特別感も、市場価値も、他者が介在しないと生まれない。だから人に話したくなるんじゃないのかな。あるいはツインレイだという他人のお墨付きが欲しいのかも知れない。

本当に自分と相手の繋がりが唯一無二ならば、それはどんなヒエラルキーもブランドタグも当て嵌まらないはずなのだ。だから、人に話せば話すほど陳腐になって行く。だって、二人の間にある世界の方が、外側の世界よりもずっと広いから。二人だけはお互いがお互いの特別だということを知っているから。こうやって唯一無二の絆で結ばれた二人はどんどん寡黙になって行く。究極まで二人になって行く。縮小した宇宙がいつかビッグバンを迎える日まで、その流れは変わらない。

人として美しい選択をしたいと常々思う。一方で、美しさもまた概念であって人それぞれだろうから、各々自由にすればいいとも思う。

ただ、これだけは言っておきたい。

あなたの生きている世界はあなただけの世界であって、そこに他人が生きているわけではない。他人は他人でそれぞれの世界を生きていて、そこでのあなたは脇役にしか過ぎず、そこには各々の守るべき不可侵の正義が厳然としてあるのだ。

あなたが抗おうとしている三次元の枠組みは、誰かが必死で守ろうとしている最後の砦かもしれない。ここをどう捉えるかは、もはや他者尊重の次元ではなく、あなたの品格の問題だと思う。

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