夢が叶う瞬間って切ないんだね
これはカンボジアで知り合った
女子高の先生が発した言葉です。
私は二十歳の時に一人旅で
カンボジアへ行ってきました。
理由は友人が当時、カンボジアの首都プノンペンで
ボランティアをしていたので、会いに行くのが
一番の目的だったのですが、
友人も忙しかった為、数日間首都を出て
アンコールワットのあるシェムリアップに
3泊4日で行く事にしました。
アンコールワットを始めその周辺には
沢山の遺跡や建物が数多くに存在し、
全部見て回るのに3日掛かる為、
ガイドさんと運転手をチャーターして
回る事になりました。
見学1日目の夕方に
たまたま目の前に日本人女性と目が合い
話す事になって、
その人こそが冒頭で述べた
女子高の先生でした。
先生も現地の友達が案内して回っていたそうで、
先生やその友人の粋な計らいで、
「せっかくのご縁だから2日間一緒に回らない??」と
提案してくれて、2日間だけ一緒に回る事になったのです。
しかも、2人のボディガード付き(^-^;
ちなみに最初にお願いしたガイドさんとドライバーさんには
先生の友人が事情を説明してくれて一度解散する形となりました。
因みにこの先生は国語の先生だったからか
とてお感受性が豊かで発する一言一言がとても
ロマンチックというかお洒落と言うか…
とにかく面白い先生でした!
そんな先生たちと遺跡を回って
クライマックスのアンコールワットを
目にした時、なんとも寂しそうな表情で
先生がこう口にしたのがこの記事のタイトル文でもある
夢が叶う瞬間って切ないんだね…
この先生は子供の頃からアンコールワットへ行く事を
ずっと夢見ていてこの遺跡に関しての思入れは
相当なものだった事は容易に想像がつきます。
だからこそ、この言葉を間近で聞いた時に
ずしんと私の心に響いたのです。
そんな風に考えた事なかったなぁ~。
女子高の先生とは別れ際にメアドを交換して
しばらくはメールで連絡を取っていましたが
気付いたら連絡しなくなっていました。
あれから20年以上経ちますが未だにこの
夢が叶う瞬間って切ないというが
脳裏に深く刻まれています。
後にゴルゴ松本さんが
人が夢を見ると書いて「儚い」と
仰っていました。
なるほですね…
私も小学生位の時から
エジプトのピラミッドを
生で見る事を夢見ましたが
私も妻もいざ目にしてみると
感動する事もなく…
楽しいと言う感情も儚いという感情も
特になく…エジプト旅行はあっけなく
終わりました。
感受性が足りなさすぎるのかもしれません(^-^;
そして世間は狭い物でカンボジアで知り合った
この先生、幼馴染の友人が通っていた
高校の先生でした(笑)