フィンランドのオープンダイアローグとは?

フィンランドでは、オープンダイアローグ (Open Dialogue) と呼ばれる対話の手法があります。オープンダイアローグは、主に精神医療分野での対話の手法として始まりましたが、現在は社会全般で広く活用されています。

オープンダイアローグの主な特徴は、積極的な参加と共同決定の促進にあります。つまり、対話に参加するすべての人が自分の意見や経験を自由に表現し、それらを共有することができるようになっています。また、決定はすべての参加者が協力して行うものであり、組織や権威による一方的な決定は行われません。

オープンダイアローグは、フィンランドの精神医療分野において、緊急時には病院やクリニックの外でも、患者とその家族、医師や看護師、ソーシャルワーカーなどが集まって話し合いを行うことができるようになっています。この方法は、精神医療の脱施設化や地域密着の取り組みとして、フィンランド国内で注目されています。

また、オープンダイアローグは、社会問題や政策決定においても活用されています。政府や自治体、市民社会団体などが、市民や関係者と共に対話を行い、共同で問題の解決策を考えることができます。

フィンランドのオープンダイアローグは、対話の文化や人間関係に重きを置き、相手を理解することで問題解決につながる手法として注目されています。

よろしければサポートお願いします!クリエイターの応援になります。