悲劇のヒロイン

私の愛する人は花を愛でていた。愛されたい私は、花になろうと土を食べた。気持ち悪くなって何度も吐き出した。

私は窓の外を眺めた。外を歩く人々を羨ましそうに見つめる。それから自分の部屋を見渡して、微笑み、声をあげて泣き始めた。

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