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山形 酒田の街を散歩してみる

久しぶりの東北方面への出張
山形県は大学生の頃に一度訪れたけど、車で通過した程度の記憶

さて、宿泊地は酒田の駅前
待ちに待った休日にホテルから出ていよいよ散策スタート!

酒田ってどんなとこ?

東京から新潟まで新幹線で走り、さらに新潟から在来線特急で延々と走って到着する酒田駅
平たい建物の駅を出ると、高いビルのない穏やかな街の印象を受けます。
駅前には周りの建物からは不釣り合いに綺麗な建物、酒田市立中央図書館や月のホテル、観光物産館の入る近代的なビルが出迎える。

庄内平野の中心地 酒田

酒田は我が国有数の米どころ、庄内平野の中心に位置しており、古くから米に関わるもので栄えた街。
さらに最上川や北前船による貿易により「西の堺、東の酒田」と呼ばれるほどの隆盛を誇った街。らしい

これ以上深く説明するほどの知識はないので、早速散歩を開始します。

繁栄の立役者、本間家を巡る

酒田の豪商、近代化の立役者とされるのが本間氏
私はゴルフはしないものの、一度は聞いたことがある「本間ゴルフ」も、この本間氏の流れを汲んだものらしい。

美しい庭園と旧別荘を楽しむ「本間美術館」

本間美術館入口

駅から少し歩くと、ちょっと変わった建物が見えてくる。
これが本間美術館
なんでも昭和22年に開館した歴史のある美術館なのだそう。
美術館もそれほど展示物は多くないものの、静かに楽しむことができるがここの見どころは個人的に別にあった。

清遠閣と借景の庭園

清遠閣

美術館と同じ敷地に佇む清遠閣
美術館を利用する際は、こちらも是非訪れることをお勧めしたい。

なんとも言えない落ち着いた空間
昭和天皇も宿泊をしたこともあるという大正ロマンな建築は時間を忘れてゆったりとしてしまいます。

鳥海山の借景

2階に上がると窓越しに鶴舞園と遠くに鳥海山を望むことができます。
冬になると雪景色が綺麗だそうで、機会があれば再び訪れてみたいものです。


美術館を後にして、街中を歩いて次の目的地へ向かいます。
この日は日曜日、どうにも街に人が少なくて寂しく感じますが、基本的にこの辺りは車での移動が普通の地域だと思われるので、当然と言えば当然なのかもしれません。

歴史を紡ぐ武家屋敷 本間家旧本邸

旧本邸入口

道路に面した立派な長屋門が目に入ります、これが本間家の旧本邸
門をくぐるといかにもな武家屋敷が姿を表します。

玄関

玄関の前に聳える松の木は、樹齢400年
ここで400年の時の移ろいを見守ってきた逞しさが青空に映えます。

この旧本邸は、一時期は公民館になるなど色々な使われ方をして今に至っており、まさに酒田の歴史と共に過ごしてきた時の流れを、中で味わうことができます。
旧本邸の道路を挟んで反対側には別館があり、お土産などを買うことができます。
こちらも本間家の商いの歴史を見ることができます。
「西の堺、東の酒田」と呼ばれた繁栄の歴史を感じることができる本間家シリーズはこちらで終了。

北前船の寄港地 山居倉庫

米倉庫群

山形 酒田 そして観光となると、必ず出てくるのはこの山居倉庫
最上川に隣接した立地に米を備蓄するために工夫された倉庫がずらりと並ぶ様は何も知らないで横を通っても目を引く風景です。
観光地にもなっていますが、現役の倉庫としても使われているので建物の工夫がとても優れているということなのでしょうね。

夜の山居倉庫

別の日の夕方に訪れた時は、夕焼けに染まる空を背景に灯りが灯った倉庫がとても幻想的でした。
倉庫内にお米の資料館があるので、こちらで米の勉強をするのも面白いかもしれませんね。

透き通った醤油の酒田ラーメン

照月のワンタンメン

寒い地域のラーメンと言うと勝手なイメージで濃い味を想像していましたが、出てきたラーメンは透き通った醤油ラーメンに、かなり薄皮のワンタンが特徴的なサッパリラーメン
散策で疲れた体に染み渡り、美味しい
この辺りのラーメン屋さんは「月」と言う文字が入る店名が多く、あまりラーメンには詳しくありませんが、月系ラーメンなんて呼ばれているそうです。

酒田海鮮市場でお寿司を堪能

海鮮市場

当然港町、漁港も外せません。
向かったのは海鮮市場、写真の建物の他に観光客向けに多様なお土産屋さんや美味しい海鮮をいただける食事屋さんなどかなり充実した港でした。

数量限定の寿司セット

私は海鮮センター内のお店で、数量限定のお寿司セットをいただきました。
これ、めちゃめちゃ美味しい!そしてこのボリュームで1000円ちょっとというコストパフォーマンスは驚きです。
大満足のお昼ご飯となりました。

風光明媚な海を望む「日和山公園」

日本最古の木造灯台

酒田港から歩いてすぐに、日和山公園があります。
小高い丘になっており、酒田港から日本海を望む風光明媚な公園です。

園内には、灯台を始め半分スケールの松前船など様々な酒田の歴史に触れることができます。
酒田駅からひたすら歩いた今回の酒田散歩はここが最終目的地。
公園の近くには、冒頭で紹介した「本間」さんを祀った神社などまだまだ見所はあるようですが、歩き疲れたのでそそくさと駅へ戻りました。

酒田散策はレンタル自転車がベター

駅前のレンタサイクル

今回、私は自分の足でゆっくりと酒田の街を巡りました。
ほぼノープランで有名そうなところを巡ったので、歩いた距離は11kmほど。
これ結構疲れます。

酒田は観光地が程よく散らばっているようで、酒田駅周辺ではレンタサイクルを借りることができます。
中には電動自転車を借りれるところもあり、さらに行動範囲が広がりそう。
ある程度見る場所が決まっている場合は、自転車で巡るのがオススメです。


酒田良いとこ、飯も酒もうまい

酒田駅前の「ゆめ家」

酒田出張が決まり、さて何があるところかな?
なんて失礼ながらあまりピンときていない自分ではありましたが、今回一日かけて散策してみると、派手では無いものの歴史に触れることができとても濃い散歩になりました。
そして何より、足掛け4ヶ月ほどの滞在中通いまくった駅前の飲み屋
味良し、雰囲気良しで出張に花を添えてくれた思い出のお店となりました。
やはり酒田、魚介類も美味しい、イカが美味しい、そしてお酒も「初孫」をしこたま飲んで・・・

思い出したたけで「ニヤリ」としてしまう、酒田は良いところでした。

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